田舎暮らし*保存食*ゆべし

こんばんは!toriです。

「田舎暮らし」といえば保存食です!(?)

日本人は昔から、味噌・醤油・みりん・納豆・漬物などなど、長期保存ができる食材を作ることが文化の一つとしてありますが、調味料などはほとんどが発酵食品。発酵食品とは生きた発酵菌が作り上げてくれる食品です。きっと、どれだけ菌の為に快適な環境を作ってあげられるかで美味しい発酵食品を作れるか否かが決まってくるのだろうな〜と思います。が、toriも数年前に醤油作りを試みましたが途中で失敗。まだリベンジはしていません・・・。

が!最近、味噌や梅干し、たくあんなどなどを作るようになりました。 山暮らしをしていた子供の頃は、母親がせっせと手作りしてくれていたので、よく手伝ったりしていたのですが、しっかりと作り方を学んでいるのはここ最近。少しでも伝授してもらおうと、季節季節の諸々・・・一緒に仕込んでおります。

でも、難しい。

なんせ、母親、全てだいたいがレシピなし、その時々の塩梅。だから。

「ん〜、このぐらいかしら?今年は〜」「ちょっと干しすぎたから重石は重めがいいわ〜」「あ。水っぽい、何足そう?」

みたいな具合です。

それでも毎回美味しいのです。

手が、目が、鼻が覚えているのでしょう。すごいですね、これはもう、何回でも(野菜づくりもそうですが、だいたいが一年に一度の作業になるので、そう何回も失敗していられませんが。)繰り返し作って、自分の塩梅を見つけるしかありません。

ということで、今日は近所の人から「いくらでも採っていいよ〜」と言われた柚子!を、ゆべしに。

今回うちで作ったのは、ダンボール箱3個ぶん。えっと、はい。図々しいくらい採らせて頂きました!(^ー^)柚子って、3cmほどの鋭い棘!があるんです。採るときにはそれで果実が傷つかないように気をつけながら・・。でも落とすんですね。だいたいゆべし用に使えそうなのは半分量ほどでした・・残念。でも十分・・笑

傷ついた柚子は皮だけ刻んで、冷凍しておこうと思います。年中、おうどんや煮物、ケーキやクッキーなどに使えるから結構便利です(^ー^)

ゆべしは、11世紀末から12世紀にかけての源平の時代に生まれ、柚子の中に味噌や木の実などを詰めて蒸し、乾燥させた保存食・携帯食だったそうです。時代の変化とともに味や形も変わって行ったそうですが。

作り方はいたってシンプル。ですが、手間はかかります!

まず、皮の表面の汚れを濡れ布巾で落とします。 

果実を8対2くらいのところでスライス。器と蓋!の状態。

中身をくり抜き、絞ります。果汁は中に詰めるミソに混ぜて使います。

ミソは、味噌とナッツ(くるみやカシューナッツなどなど)、ごま、米粉(小麦粉の場合もあるらしい?!)みりんorお酒 を混ぜてちょうど良い硬さに練り、くりぬいた柚子に入れる。

柚子蓋をして蒸し器で蒸す!

母親が40年ほど使っている蒸籠(ボロボロですが・・)と、だるまストーブで屋外・薪炊きでじっくり1時間ほど。それがまた、煙と湯気と柚子の香りでなんとも言えない良い風景なんです。

そのあと、冷ましてから和紙に一つ一つ包み、紐で縛り吊るしておきます!

乾燥したら出来上がりです。

和菓子などで使うものは甘くて、1ヶ月ほどで食べてしまうそうですが、うちのは何とも、きっとそれこそ大昔に武士が山越えをするときにでも一つポケットに忍ばせてかじりながら歩く・・・みたいな・・・そんな雰囲気のゆべしです。笑

子供達も意外と大好き。スライスして食べるとお茶が進みます♪

手間・暇・時間と愛情をかけて作る昔ながらの保存食。

10年後には「むむっ?!これは!!!」って言えるくらいの美味しいもの作れるようになっているかな。(^ー^)

写真も載せたいのですが、携帯壊れ・・・載せれず。また機会あればアップしまーす♪

 

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