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生きづらさは地域から生まれ 地域から変えられる

笠間市のこども育成支援センター講演会「発達障害の生きづらさと楽しさ〜私が見ている世界・沖田✗華」に参加してきた。

茨城大学准教授の金丸先生のおっかけをしていて、たまたま正月の初詣のときにポスターを見かけて「これは!」と思って参加申し込みをした。

以下、講演会の内容を振り返ってみたいと思う。

子供育成支援センターには、就学前診断で寄せられる発達相談が全体の2−3割。
そんな声があって0歳から18歳までの横の連係を整えたのが2年前。

笠間市はもともと友五郎塾という「特別支援教育研修会」を行っていて、感覚としては水戸市よりそういう理解を深めようという意欲を感じるのですごいと思う。

沖田✗華(おきたばっか)さんは、ASとLDが幼少期は強く、大人になってからはADHDが強く出ていて、そこで経験したことを漫画にしたり、テレビドラマ「とうめいなゆりかご」の作者としても活躍中の漫画家さんである。

講話の中ではあるあるネタもたくさんあったけど、テーマにある「生きづらさ」は勝手に生まれるものではなく、やっぱり人が生み出しているのだなと思った。

子供の悩みは大人が作っている。
大人の価値観で生きてしまうから辛いのだ。
「どうしたら怒られないか?」「どうやったら親に怒られないか?」
それが子どもの世界を狭めてしまう。

例えばできないことがあったとして、大人になれば選択肢が増えるのに子供の選択肢は大人が決めている。
デジタルや人に頼む、目的に到着するまでの方法はたくさんあるのに。
特別支援はなにも特別じゃなくて、そういう逃げ道を作ることなのだ。

恥ずかしい、恥だという感情的な躾は二次障害を引き起こす。

沖田×華さんの言葉を借りると、失敗したりうまくできなかったりしたときに
「今日はうまくいかなかったね」
と周りの大人が希望をもたせる言葉をかけてほしい。

「ダメ」以外の言葉かけ。

できることに注目して認めてくれる人が増えたら、地域から生きづらさを変えられる。

「あなたの人生の中で、あなたを良いと言ってくれた人は誰ですか?」

そう問われたときにたくさんの顔が浮かんでくる。
そんな地域にしていきたい。

茨城県水戸市にて2007年から個人事業に従事、2015年に独立。2021年にsoratobunezumi合同会社で法人化 4人の子育てをしながら泥臭く歩いてきたから分かることを発信/ 肩書なくつながるコミュニティスペース「本拠地」と「本拠地ギルド」の生みの親