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PPLからつづく俺の弱点とは

いやほんとにしんどかったよ。

どのレイヤーで話をするかによって異なるんだけど、一番浅いというか、短期的かつ表面的なところでは、前回も書いたジェット機の速度と高度、つまりエナジーマネジメント。

風の強いNZでATR飛ばしてきたのと、よくできている飛行機のおかげで、3000ftから下の操縦にケチがついたことはなく、割と風が強くても(訓練生の間は20ktの横風制限だから、大した風ではないんだけど)ふーん、って感じで毎回降ろしていた。

問題は、3000ftにちゃんと持ってこられるかどうかで、基本的にはコンピュータにルート打ち込んで大体のプロファイルを確認し、上に飛び出そうならスピードブレーキを出すだけでいいんだけど、これが言うほど簡単ではなくて、エアスペースの勾配、ATCの要求、AUSに独特の事情などで突然状況が一変する。

「Cross WARRAN at 10 from WARRAN 250kts and profile speed」
「Maintain max speed on climb, cruise, and descent」

冗談じゃないよ、こっちは寿司屋の大将じゃないんだから。

だいたいなんだよ、プロファイルスピードって。会社とオーストラリアのATCの取り決めでこれが10000ftまでは280ktって決まっている(だから毎回降下速度を手打ちで修正する)んだって。そんな大事な話がマニュアルのめっちゃ奥深くにあってどうすんだよ。最初は何言ってんのかさっぱりわからんかった。

何の話をしていたんだっけ。あぁ、弱点の話だ。

これは技術的、表面的、かつ短期的な弱点で、経験と共に身についていくものだろうから、実は弱点というほどでもないのだけど、スナップショットとしてテクニカルに今何が私に足りないかって言われたらこの能力だったのだろう。

では、より根源的な弱点は何かというとだね。


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