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NZからAUS転職して思ったこと

NZとAUS

いっしょに働いている人たちの「今日1日ぱぱっと仕事してサクッと帰ろうぜ」という基本的なノリとか、失敗に寛容だけどグレードはきっちりつける訓練カルチャーなど、NZとAUSで似ているところはたくさんある。でも、よくよく考えると私の生活はかなりの部分で大きく変わっている。

家族と離れて暮らしてる
エアバス飛ばしてる
高速道路で通勤してる
早朝出勤や深夜帰宅がある
国際線飛んでる
昼休憩がない
フライトタイムが長い
AUS独自のATCやエアスペースの問題がある

まだあると思うが今思いつくところはこんな感じ。

一年前はNZの片田舎で雄大な自然の中をペラペラと飛んでいたのに、今はオーストラリアの大都市上空を飛んでる。しかも、ただ飛んでるだけじゃなくて上記の様に変わっていることがたくさんある。このことに、現実感がなくなることがたまにあります。

転職してどうだったか

去年の3月に面接を受けて、8月に訓練を始めて、今年の1月にはエアバスの副操縦士になった。その間、NZの退社手続き、家の片づけ、テナント探し、異国での住居と車の手配をほぼ行き当たりばったりでやって、人の厚意にあずかりながらそれなりに安定した生活ができている。

短期間でこれだけの変化が成ったことを振り返ると、前述の通り途方もないことの様に思えるが、実際にやってきたことは、その時の最優先事項を一つ一つ片付けることだけ。なんでもそうだけど、振り返って始めてそれが大きな変化だとわかるだけで、現実的には、目の前の小さなことへの対処が積み重なっているにすぎない。

https://twitter.com/soratobonz/status/1762088740682707057

最も大事なのは、優先事項をつけることだと思う。

ツイッターを見ていると、色々なパイロットの方の働きぶり、生活ぶりが推察できる。中には、いつ働いているんだろう、っていうくらい遊んでいる投稿が多いのに、多くの報酬をもらっていると推察される方や、仕事の内容や条件が羨ましいくらい恵まれているように見える方もいる。

しかし、羨ましいと思われる人の生活に、仮に今、飛び込めたとして、それが自分にとって本当に幸せかどうかには、留保がつく。

現在の自分にとって、何が大事なのかは流動的だということを、徹底的に理解しなければならない。同じ自分でも、10年前の自分と今の自分とでは、最優先事項が違っているはずで、それを見誤ると他人のキラキラした投稿に振り回されてしまう。

私の周りの例で言えば、

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