紗無(さむ)

関東住み大学休学生 / 好きなものは、ジャズギターと読書です。 嫌いなものは、自転車…

紗無(さむ)

関東住み大学休学生 / 好きなものは、ジャズギターと読書です。 嫌いなものは、自転車の片足スタンドと自己啓発本です。 アイコン:❖煎じぃ茶 様 (@senG_TEA2)

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  • この世界の全てを言葉にはできない

    【エッセイ集】 この世界の全てを、言葉にはできない。 だからといって、言語表現を放棄したくはありません。 その一方で、完璧な言語表現を目指す必要もないのです。

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自己紹介

こんばんは、紗無(さむ)と申します。 関東住みの大学4年生(休学中)で、専攻は日本語学や日本語教育です。 想作活動に取り組んでおり、現在はPodcast配信と執筆を頑張っています。 今後は音楽もやりたいな……!! 「紗無」はペンネームです。 高校時代、お世話になった素敵な先輩がつけてくれたネックネームで、音はそのままに表記だけ変えました。 ジャズ鑑賞、ラジオ聴取、ギター演奏、バー巡りなどが趣味です。 [カタカナ+漢字]のものばっかりですね。 想作コンテンツ紹介 ・エ

    • 久しぶりにサッカーボールを蹴った

      <本編とは関係のない話> この前本屋さんに行ったら、メンタルヘルス系の本棚が自己啓発系の本棚と投資系の本棚に挟まれていました。 無慈悲ですね。  こんなにも体を動かしたい、スポーツをしたいと思ったのは、数年ぶりだった。  きっかけは、何てことはない。  異性の友人と通話していた時、恋愛観や人生観の話題になって大きな刺激を食らった。  今まで自分が無意識に信じていたものと世間一般との大きな乖離、疎外感、焦り、嫉妬、憤り。  そんなものが混じり合って、どうにもできな

      • 私の卑しさすら包み込んでくれる、1人ディズニーシー探訪記

        今回のエッセイでは、ディズニーシーのショー「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」の内容をちょっとだけ話すので、まだ知りたくない人は注意してね。  前から、なんとなく1人でディズニーリゾートに行ってみたいという気持ちがあった。  もちろんグループで行くのも楽しいんだけど、作りこまれた世界観をひたひたに味わったり、同じアトラクションだけを乗り回したりという楽しみ方もきっとあるかと思いましてね。  というわけで、一昨年はランドだったので、今回は1人ディズニーシーを味わうこと

        • 心むしばむ就職活動。②会社への疑念と社会への不信編

          就職活動の何もかもが、受け入れがたいことの連続だった。 夢や目標をむりやり作り出すあの感じ。これまでの人生のつじつま合わせをするようなあの作業。 嘘をつくことは悪ではない。でも、自分の過去や未来を偽ったとき、生命としての気高さとヒトとしての雅やかな心は失われるんじゃないか。 就職留年を経て25卒になったわっしの就職体験、続きです~。 大学3年8月~この時期の就職活動は、多くの企業が開催するサマーインターンシップへのエントリーが中心となる。 インターンシップというのは

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        • この世界の全てを言葉にはできない
          14本

        記事

          心むしばむ就職活動。①こんなのおかしいよ編

          先日、就職活動を終えた。気持ちの悪い時間がようやく終わった。 こう書くと、この時期にしては早く終わってるじゃんと思われそうだが、みんなより+1年かかっているので、全然遅いほうだ。 夢や目標をむりやり作り出すあの感じ。これまでの人生のつじつま合わせをするようなあの作業。就活の何もかもが受け入れがたいことの連続だった。 嘘をつくことは悪ではない。でも、自分の過去や未来を偽ったとき、生命としての気高さとヒトとしての雅やかな心は失われるんじゃないか。 この活動を乗り越えられず

          心むしばむ就職活動。①こんなのおかしいよ編

          美容師のお姉さんが魅せてくれた、素敵な働き方。

          髪型を大きく変えずとも、髪を切った後は見た目の違和感がすごい。 カットの後、「こんな感じでどうですか~?」と美容師さんに尋ねられた時に、事前の要望通りだし施術自体には満足しているが、髪が短くなった自分の見た目に慣れないので「……あ、いい感じですー」となってしまう人は結構いるんじゃないかな。 でも、カット後にこの違和感を覚えさせない美容師さんと出会ったという話をします。 大学3年の頃、普段通っていた家チカの美容室でスネ夫みたいな髪型にされたことに失望し、新しい美容室をさが

          美容師のお姉さんが魅せてくれた、素敵な働き方。

          ハンドドリップでコーヒーを淹れると、訪れる平穏

          どれくらいの共感が得られるかわからないが、頭の中に吹き荒れる嵐はやまない。 ただでさえ「考えすぎ」と言われるが、それが何か1つ2つのことを集中して考えているならまだよい。 これがSNSなんかでいろんなテキストを見ると、無数の情報が飛び込んでくるので、無意識に多方面のさまざまなことを考えてしまい、気づいた時にはどっと疲れている。肉体的にも精神的にも。 それならスマホやPCの画面を見るのを控えればいいだけの話だが、ドーパミンを求める身体は、理性を超越して再び情報の海へと航海

          ハンドドリップでコーヒーを淹れると、訪れる平穏

          Epiphone Casinoというギターと「嫌な大人」

          小さいころから「大人」という存在が嫌いだった。 自分の立場や収入や肩書に胡坐をかいて、他人の意見を聞き入れず見下した態度をとる。 自分の間違いを決して認めず、むしろ適当な理由をつけてこちらに八つ当たりする。 子供たちが自分の思い通りにならない動きをしたら、感情を抑えずキレ散らかす。 不条理で、ずるくて、難しいことばかりならべて、核心に触れるのを避けようとする。 そんな「大人」が嫌いで仕方なかった。 もちろん、心優しい素敵な大人もたくさんいた。 だけど、親や先生と

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          深夜ラジオが染み渡る

          大学生になってから、ラジオ番組をよく聞くようになった。 今でこそ、1週間にお気に入りの番組を3つ聞くぐらいにとどまっているが、大学2~3年生の頃は毎日4時間以上ラジオを聞いていた。 他の人と話す機会なんて、ほとんどなかったからね。せめて人の声を聴きたかったのかもしれない。 ラジオを聴くようになったきっかけは、友人からの勧め(大学でできた本当に数少ない友人の1人。大変感謝しております)。 YOASOBIさんの曲をよく聞いていた時、その友人が「YOASOBIのラジオを聴い

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          創作活動という世界

          「創作活動」という言葉や、それが何を指すのかを知ったのは、大学1年生の頃。 Web小説を投稿するのに、どのサイトを使ったらいいのか調べていた時だ。 Twitterに創作用のアカウントを作って、そこで創作界隈なる場で各々の作品(小説だけでなく、絵とか、音楽とか、色々含む)を掲載して交流しつつ、投稿サイトやホームページへの案内をする、という方法があるらしい。 それを知ってからは、わたしも創作用のアカウントを作って、広い広い創作界隈のほんの片隅におじゃましている。 もっとも、

          創作活動という世界

          オーセンティックな酒場巡り

          酒場、特に「オーセンティックバー」と言われるバーを巡るのが好きだ。 「オーセンティックバー」とは、バーテンダーさんがいて、たくさんのボトルが並ぶ棚の前で、シェーカーをフリフリしてくれるタイプの酒場のこと。 巡る、といっても一回の来店でそこそこのお値段がかかってしまうので、学生のわたしは2ヶ月おきぐらいでないと行けない。 こんなことを趣味にしていると、気取りやがってと思われそうだが、ちゃんと通い始めた理由がある。 飲酒可能な年齢になったあと、多少お酒を飲む機会があったが

          オーセンティックな酒場巡り

          あまり被写体になりたくない

          「写真を撮る」というのは、大変傲慢な人間の所業である。 時間という、過去から未来へと流れゆく悠久な大河の一瞬を狙って切り取ろうという試みなんぞ、神々の領域を侵すことに等しい、大変罪深い行為だ。 まさしく、現代版の「バベルの塔」と言えよう。 と、そんなことは全く思っていなくて、ただ写真を撮られるのが恥ずかくてあんまり好きじゃないということをかっこつけて言っているだけです。 なんで被写体になるのが嫌かと言うと、まず、ポーズするのがかなりきつい~。 中学生の時、顔が猿に似

          あまり被写体になりたくない

          よく「考えすぎだよ」と言われてしまう

          小学校低学年の頃から現在に至るまで、周囲の人からずっと「考えすぎだよ」と言われてきた。 うんざりしてしまう。 毎日寝るなんて寝過ぎだよ。1日3食なんて贅沢だ。婚前交渉なんて乱れている。 これらを言われた時と、同じ気分になる。 じゃあ、みんなはなんでこんなに考え過ぎないんだろう、どうしたら考え過ぎなくなるんだろうと思って対処法を調べていると、 「余裕を持ちましょう!」とか、「割り切って考えましょう!」とか、わけのわからないことを、我が物顔で語っているページに辿り着く。

          よく「考えすぎだよ」と言われてしまう

          メイド喫茶は「made喫茶」でもある

          去年の秋ごろ、なんとなくメイド喫茶に行ってみたいなと思ったので、一人で秋葉原に行ってきた。 メイド喫茶の中でも、なんとなく敷居の低そうなところをチョイスした。コンセプトは「かつてご主人様に助けてもらった猫が、人間の姿となって恩返しをする」ということらしい。 意外にも、大きな通りの交差点に面したビルの一階に店舗が構えられていたので、大変入りやすいなと感じた。 入店する勇気が出るのを待つために、ガラスドア越しにチラッと店内を伺ってみては、交差点を一周するという変態ムーブを3

          メイド喫茶は「made喫茶」でもある

          「文章を書く」という楽しさ

          わたしは、幼いころから書くことが好きだった。 小学校の作文の宿題、中学校の国語の授業、大学受験の現代文や世界史論述の問題。 勉強が好きなわけではないけど、これらの過程で「文章を書く」という作業ができるのは楽しかった。 それで、高校時代は文字数も少ない簡単な私小説を執筆したり、大学では言語学、特に日本語学を学べるところを選んだりしちゃった。(言語学はとても面白い) 与えられた情報を言葉にして紡ぎなおすこと、自分の想いを文章にして表出すること、それらの過程で頭の中にある辞書

          「文章を書く」という楽しさ