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そらQラジオ【text】第16回(2020年2月10日) テーマ:ファシリテーションの可能性①

そらQラジオ【text】ではラジオの内容を整理してお届けします。第16回は田鹿さんとの前編です。ファシリテーションとはなんなのか…?(田:田鹿、永;永山)

< 要点メモ >
・場の価値を最大化するのがファシリテーション
・議事録の読みたくなる会議になっているか
・ファシリテーションの歴史はまだまだ浅い

場の価値を最大化するのがファシリテーション

永:地域の中の人達のコミュニケーションギャップをどう埋めるか。私がここ10年ぐらい取り組んでいるのがファシリテーションです。
田:ファシリテーションって時々聞きますが、何なんですか。
永:いろんな人がいろんな定義をしていますが、私は、「場の価値を最大化する、話し合いの価値を最大化する」役割として考えています。 そもそもいろんな会議で、偉い人が喋りそれを聞くとか、黒ずくめのスーツを着た人達だけが淡々と進めていくのを聞くとか、やることねーって思いながら黙って聞くことが求められている場はなかなかしんどいと思うんです。地域の会議を変えていくこと、いろんな取り組みが進められるプロセスを変えていくことをやる必要があると、漠然と問題意識を持っていました。そんな当時20代後半の私が、ファシリテーションに出会って、これこそがこれからローカルに求められているんじゃないかなという事で、かなり勉強したり、いろんな師匠についたりしまた。たじー(田鹿さん)とやってる移住ドラフト会議、これも各地域にファシリテーターとして入らせてもらっていたからこそ成立したプロジェクトですね。
田:なるほど。移住ドラフトという壮大なコントを生み出したのもファシリテーションだと。
永: そうですね。ファシリテーションのテイストによっていろんなイベントの意味合いとか質感が変わってくると思います。移住ドラフト会議が壮大なコントとして成立するのは、これがコントだっていうことがちゃんと関係者間に共有されたり、参加の間口が作られていたりする、場の価値に直結する取り組みだからだと思います。
田: 永山さんのファシリテーション講座を受講しています。 ファシリテーションという言葉は知っていたんですが、僕の周りの会議は、偉い人が喋ってそれを下っ端が聞いて時間通りに終わるっていうのがいい方です。地域の会議になるとみんなが好き放題言って論点はよくわからなくなり、結局何も決まらず、その後の飲み会が長いとか。大体皆さん議事録書いても読まないし。
永:議事録を読みたくなる会議になっていないってことだよね。

ファシリテーションの歴史はまだまだ浅い

永:ファシリテーションって実際に扱われ始めてからそんなに歴史が長くないと言うか、先人はたくさんいるんですけれど、ファシリテーションの歴史としては1960年とか70年位からなんですよ。これが地域に入って注目されるようになってからまだ10年ぐらい。何を持ってファシリテーションとするのか、人によってバラバラなんですよ。
田:まだ立ち上がったばかりで、学問で定義もまだぶれていると。
永:ビジネスの現場と教育の現場で使われるファシリテーション。もちろん共通するところは多いんですが、本当の意味で社会にどう体系化して落とし込まれていくかは、色んな人が色んな事を言っているという状況が続いてます。鹿児島県内に軸足を絞ってファシリテーションで現場を回しながら得られた知見をお裾分けする講座を4年位前から定期的にさせてもらっています。

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