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介護とロボット その3

LOVOTは、安否確認をしたい家族にとっても頼れる存在である。お留守番機能としてある「気になる場所を見に行く」機能で、その場の写真を撮って確認することができる。「ダイヤリー」機能には,『抱っこしてもらった』や『撫でてもらった』など記録されるので、ある程度の活動内容をうかがい知ることができる。今までの見守りロボットは、「スイッチを入れた」とか「トイレを使った」程度の把握となるが、LOVOTの場合、「抱っこして」可愛がったんだなとか、転んだLOVOTを「助ける」ことが出来るくらい元気があるんだなと、ある程度の活動行為まで、お互いがLOVOTを通して、楽しく把握できるのも今までのロボットと異なる点だと思う。

他に「今までと違う」と思ったロボットに、 #orihime がある(詳しくは検索を)。SFの世界にあった「コピーロボット」に似ているといえるのか。実際に、病気や障害をかかえた方が遠隔で主体的に勉強や仕事ができる点、これからどんどん一般化され、バリアフリーの加速が進むのではないかと感じる。


今後、介護にもIOTを使うことで効率や便利さがより求められ、介護員を必要とする介護は認知症介護に特化されていくのではないかと思う。いずれにしても、大切なのは、誰が何のために使うのかという視点ではないか。病気や障害をかかえる人を助けるという名目で管理しようと思うのか、病気や障害をかかえていても、その人の主体性を支援しようと思うのか。

必要なのは「主体性が満たされる」ということ。その「主体」を見誤らないことだと思う。

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