掌編「お茶にしませんか」
毎日お仕事、お疲れ様です。最近、あなたは本当に頑張っている。春も、あんなに懸命だったのに、今月に入って、風が気持ち良い季節だからって、あなたは嬉しそうに笑って、毎日出かけて行く。けれど、そんなに一生懸命なあなたのことが、時々、心配です。
先週のこと、あなたは一度寝坊しました。あなたが寝坊するなんて、一緒に暮らして初めてのことです。いつもの時間に起きて来ないから、少しだけ気になって、それでも今日はゆっくりで大丈夫なのかなとも思ったけれど、そんな話は夕べ聞かなかったし、これ