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File.01:衛星データ公募にまだ間に合う!衛星データ利活用事例をおさらい

sorano meは、衛星データなど宇宙テクノロジーを使って私たちの日常を豊かにするサービスを生み出していく事業開発組織です。現在、豊橋市衛星データ利活用促進支援事業にて昨年開発したアルゴリズムを元に、サービス開発を進めています。

また、愛知県で宇宙ビジネス創出に取り組む豊橋市では、今年も衛星データ利活用促進支援事業を募集しています。今回はこれまで豊橋市で実際に街の企業さんから調査したアイディア(2019年度豊橋市衛星データ利活用可能性調査事業)と、実際にいまビジネス化しつつある利活用事例を照らし合わせてみました。

「こんなのものが見られたら?」「こんな事が出来たら?」そんなアイデアが実際に実現していることに驚かされます。

もしかしたら今、あなたの頭に浮かんだアイデアもビジネスシーズになるかも?
応募は7月21日木曜までとのこと。詳細はHPをご覧ください。

それではさっそく事例を見ていきましょう。

あったらいいなその①「衛星データを広域災害時に救助隊の最適配置に使えないか?」

→実はいまこんなサービスあります!
災害対応のための浸水被害(浸水域、浸水深、被害道路、被害建物)評価サービス

SARデータ解析により浸水被害(浸水域、浸水深、被害道路、被害建物)を迅速に把握することで、災害対応に必要な情報を提供している

企業名:株式会社Synspective
サービス名:Flood Damage Assessment
使用している衛星画像:SARデータ
URL:https://synspective.com/jp/solutions/flood-damage-2/

https://www.youtube.com/watch?v=HM-2jwu3LIk

あったらいいなその②「衛星データでいつでも都市計画図(自治体が使うべーズマップ)が更新出来たらいいのに」

→実はいまこんなサービスあります!
衛星データ解析による都市課題可視化サービス「DATAFLUCT aline.」

衛星データ解析により算定した建築物床面積と人口情報をもとに、日本全国を250m四方に分割したグリッドごとにスプロール(市街地の拡散)状況を可視化している

企業名:株式会社DATAFLUCT
サービス名:DATAFLUCT aline.
使用している衛星画像:Global Human Settlement Layerにより提供される衛星データ・グラフィック・人口データ
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000046062.html

あったらいいなその③「衛星データで地域の太陽光発電量が一元で見えるかできたり、最大出力が可視化出来たらいいのに」

→実はいまこんな取り組みあります!
エリア発電量の可視化プロダクト(米)

National Solar Radiation Database(NSRDB)のデータセットを利用して、アメリカ国内の指定したエリア太陽光発電量を推定している

企業名:Google LLC.
サービス名:Project Sunroof
使用している衛星画像:GOES、MERRA2、MODIS、IMS
URL:https://sunroof.withgoogle.com/

サービスイメージ:https://sunroof.withgoogle.com/data-explorer/featured/1/oklahoma-city


あったらいいなその④「衛星データが船舶の停泊状況や港湾業務の最適化に使えたらいいのに」

→実はいまこんなサービスあります!
SAR衛星データによる港湾業務監視

海上の船舶や港の活動全体をSARデータ解析を用いて検出・モニタリングし港湾業務を監視している

企業名:ICEYE
サービス名:PORT ACTIVITY MONITORING
使用している衛星画像:ICEYEのSAR画像
URL:https://www.iceye.com/use-cases/security/port-activity-monitoring

サービスイメージ:https://www.youtube.com/watch?v=0Asd7Wq91gM


あったらいいなその⑤「衛星データで表浜海岸のビーチの波の状況やゴミの散乱状況がモニタリングできたら助かる」

→実はいまこんなサービスあります!
Amanogi Ocean Cleanup Solutions (AOCS)

光学衛星データを用いた解析により、100km単位での広域な海岸線の漂着ゴミを可視化している

企業名:株式会社天の技
サービス名:Amanogi Satellite AI
使用している衛星画像:光学衛星データ
URL:https://amanogi.space/#solutions

あったらいいなその⑥「衛星データで耕作放棄地とか農地利用状況が現場に行かなくてもわかるとうれしい」

→実はいまこんなサービスあります!
農地(筆)情報と連動した耕作放棄地の検出サービス

サグリ株式会社プレスリリース(https://sagri.tokyo/2021/06/02/newsfundraising/)より抜粋

光学衛星データを解析し、デジタル地図上で耕作放棄地を可視化している。

企業名:サグリ株式会社
サービス名:ACTABA
使用している衛星画像:光学画像、その他URL:https://sagri.tokyo/2021/06/02/newsfundraising/

あったらいいなその⑦「過去から現在にいたるまでの河川の変化(流量・軌道)を把握し今後の防災対策に活かしたい」

→実はいまこんな研究あります!
日本中の河川をモニタリング!『Today’s Earth – Japan』氾濫の危険を30時間以上前に予測


JAXAプレスリリース(https://www.jaxa.jp/press/2021/06/20210618-1_j.html)より抜粋

気象状況の変化を解析し、地表面や河川の状況をシミュレーションしている

企業名:JAXA / 東京大学
サービス名:Today's Earth – Japan
使用している衛星画像:GPM、Terra、Aqua、GCOM、Himawariなど
URL:https://www.eorc.jaxa.jp/water/

あったらいいなその⑧「衛星データで車線の摩耗や道路の陥没が見れないか?」

→実はいまこんなサービスあります!
道路の劣化状況モニタリング

SARデータを時系列に確認することで、広域の地盤変動をmm単位で検出し、道路などの地盤沈下状況・洪水・地滑りなどの被害状況を可視化している

企業名:株式会社Synspective
サービス名:Land Displacement Monitoring
使用している衛星画像:SARデータ
URL:https://synspective.com/jp/solutions/land-displacement/


あったらいいなその⑨「森林資源のCO2吸収量を算定できないか?」

→実はいまこんな取り組みあります!
森林のCO2吸収量のモニタリング

株式会社sorano meプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000077861.html)より抜粋

光学の画像解析とLiDARデータ解析により森林の樹種・資源量・樹高を推定することで、地域の森林資源の炭素吸収量を算出している

企業名:株式会社sorano me
サービス名:未定(サービス準備中)
使用している衛星画像:Sentinel-2、GEDI、World-view、Pleiades
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000077861.html


最後に

以上、本記事では、世の中ですでに活用されている衛星データの利活用事例を主にご紹介しました。今後は衛星データのアイデア検証を進めていきたいと思っています。sorano meではアイデアの実現・サービス開発に特化した伴走支援サービスを提供しています。ぜひ私たちと一緒に皆さんも、アイデアの実現に向けて豊橋市衛星データ利活用促進支援事業(https://www.tsc.co.jp/news/more.php?status=1&id=31)に参加してみてはいかがでしょうか?


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