ドローンスクールの選び方
1.はじめに
2022年12月よりドローンの国家資格制度(一等及び二等)が始まり、ドローンスクールに通ってみようと考えている方の参考にしてもらいたく、ドローンスクールに通った自分の経験や、長年ドローンの仕事に携わってきた人の話に基づき、本記事を書きました。
まず言っておきたいのが、全ての点において優った、完璧な理想郷のようなドローンスクールは世の中にありません。どういう資格に対応しているドローンスクールに通えばよいのか、メリットとデメリット、自分にとって優先順位が高い点や譲れない点は何か、などを考えた上で決断するとよいと思います。
ネット上の解説には、ドローンスクールによるポジショントークだったり、デメリットの部分を隠しているものもありますので、信用できない人もいるのではないでしょうか。また、とても経験豊富な方が、国家資格なんて無駄、取得する価値はないとか、言っている動画もよく見かけます。否定的な事ばかり述べて批判するだけの話は聞く価値はないと思います。ドローン業界がどんどん成長し、柔軟に変化しなければならない中で、そういった否定的言動は保守的な自己保身にしか見えません。国家資格ができたこと自体は民間資格が乱立しているよりずっといいですし、わかりづらいと言えど政府や官僚が努力してくれていることを素直に歓迎していいと思います。その国家資格に興味がある方が多いと思いますので、国家資格をメインに書いています。少しでも参考になればうれしいです。
2.自分の目的に沿っているか
自分がドローンを使って何をしたいのか、によって、どのドローンスクールに通うのか、どの資格を取得するべきか、なども変わってきます。
ドローンを使う目的としては、農薬散布、点検業務、空撮、ドローンプログラミング、ドローンスクールで講師やインストラクターになりたい、ただ国家資格だから取得したい、情報発信やライターとして記事を書きたい、ドローンメーカーで働きたい、水産業務、趣味、などが主な目的ではないでしょうか。それぞれ簡単に見ていきましょう。
2-1.農薬散布
農業に関わる業務は、農薬散布だけでなく、農作物の発育状態の確認や空撮、ビニールハウス外観の点検、害獣調査(夜中に赤外線カメラを使用して確認するだけだなく、スピーカーから音を鳴らすことで害獣を追い出すこともできます)、など、がありますが、ここでは一番話題になる農薬散布について書きます。
今後もドローンを使用した農薬散布は増えていくと予想されていますが、農家の方に高齢者が多いため、ITツールを利用するだけでなく、実際に現場でデモンストレーションを行って説明したり、コミュニティへの参加などが必要でしょう。
しかし、国家資格には農薬散布の内容はほとんど含まれておらず、農薬散布には認定機使用や別の資格が必要なことがあります。
農林水産航空協会の認定機(農水協認定機)と、DJIやクボタの農業用ドローンを使用する場合、技能認定を受けなければ購入自体できません。
農水協認定機の場合、農水協の認定教習所に通う必要があります。
DJIやクボタの農業用ドローンの場合、国土交通省の管理団体DJI JAPANが運営するドローンの産業パイロット教育・訓練機関であるUTCが発行する「農業ドローン技能認定証明証」が必要になります。
未経験者は5日くらいのカリキュラムで、18〜35万円くらいが相場です。農業で実際にドローンを扱っている講師・インストラクターがいて、複数の機種を扱っているドローンスクールがよいでしょう。
2-2.点検業務
外観調査だけでなく、建物内で調査を行ったりするので、建築のことをわかっている人と仕事を行うことになります。そのため、ドローンの資格だけでなく、建築士、建物診断技能師、赤外線建物診断技能師など他の資格を持っていると仕事の幅が広がります。
また、公共工事を請け負う際に、国家資格を有していることを条件に挙げられている場合があり、国家資格を取得しておくことはよいと思います。点検業務を実際に行っている講師・インストラクターがいると、役立つお話を聞くことができるでしょう。
国土交通省が認定する民間資格として「屋根点検オペレーター」というものがあり、 DSC(産業用ドローンスクール)が開講しており、外壁点検、屋根点検、橋梁点検、写真測量、などいろいろなコースに分かれており、それぞれ受講料も異なります。
2-3.空撮
空撮した動画を編集し、InstagramやXなどのSNSや、YouTubeなどを使用して投稿する、など経験を積むことが一番必要です。空撮に適したドローンは値段も高いので、まずはドローンスクールに通うより、機材購入や動画編集技術の習得にお金をかけることを優先してもよいでしょう。業務としては、テレビ番組などに同行する空撮や、観光スポットやキャンプ場からの空撮の依頼、などがあります。特に、国や地方自治体から空撮を依頼される際は、国家資格を取得していると信頼性が高まります。
映像編集のコースがあるドローンスクールもありますが、映像編集自体はドローンスクールだけでなく、他のオンライン学習サイトで学ぶこともできますし、その方が費用も安いです。
2-4.ドローンプログラミング
ドローンプログラミングの資格はないですが、scratchやpythonはある程度出来ておいた方がよいです。まずはトイドローンのtelloで実践してみるとよいでしょう。
最近になって小学生対象のドローンプログラミング講座を始めるドローンスクールが出てきました。小学生対象だとscratchを使用する所が多いです。
独学用のわかりやすい書籍は少なく、私は、以下の参考書で勉強しました。
2-5.ドローンスクールの講師・インストラクターになりたい
資格を取得すれば講師・インストラクターになれるわけではありません。
一つ挙げるなら、ドローン操縦士協会(DPA(ディーパ))のドローン操縦士回転翼3級インストラクターが最も有名な民間資格です。私が通ったドローンスクールの講師・インストラクターもこの資格に合格していました。資格だけでなく、経験時間が必要なので、多くの場合、自分が通ったドローンスクールで働かせてもらいながら、経験時間を増やし、インストラクターになります。操縦技術以上に、相手に言葉で伝えるコミュニケーション能力が重要です。人と話すのが苦手な人には向きません。
2-6.ただ国家資格だから取得したい
求人情報の応募条件にも国家資格が書かれてあることもありますし、名刺に
国家資格が書いてあると、だいたいの能力がわかり信頼性が増します。いくら口で経験があります、と言っても、その人のことを知らない人は信用できるか、わかりません。資格はないより、ある方がマシなのは確かです。よく無駄な資格として挙げられる、ITパスポートやFPも取得していないよりは取得している方がマシです。取得者が無駄と言うのは説得力ありますが、取得していない人が無駄と言っても口だけに聞こえてしまいます。
なお、国家資格ができたため、民間資格の効力がなくなると書かれている事があるのですが、それは民間資格がなくなるのではなく、飛行の許可・承認の審査簡略化の運用が一定期間経過後に廃止される、ということです。
https://www.mlit.go.jp/common/001493352.pdf
本記事に出てこなかった民間資格で知名度の高い民間資格としては、JUIDA、JDC技能認定、JDA、IAU、ドローン検定協会、DMA、UASなどがあります。
また、マイクロドローンといったVRゴーグルを使いながら通信する機体については、第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要となりますが、このような無線の資格は国家資格です。
2-7.情報発信したりライターとして記事を書きたい
資格を取得しても、ある程度経験がないと書きようがありません。ドローン専門の雑誌への寄稿や、私のようにネット上に投稿しているうちに、メディアからの依頼が来ることもあります。資格は必要ないですが、文章を書く能力だけでなく、YouTubeなどに動画をアップしたければ、動画編集を学ぶ必要もあります。
また、何を記事にするか、が重要です。ドローンビジネス、ドローン機体の紹介、資格について、ドローンの軍事活用、空撮、など全てのことを書くことは難しいので、何か一つの分野から始めるとよいでしょう。
2-8.ドローンメーカーで働きたい
特に国家資格は履歴書や名刺に書くこともできますが、やはり経験が大事だと思います。技術・開発職でドローン製造に関わりたければ、物理、力学、数学、プログラミングなど必須です。営業、顧客サポート、経理、企画などは、まだドローン業界は歴史が浅いので、他の業界での経験や資格も持っておいた方がよいでしょう。
2-9.水産業務
ドローンというと、空を飛ぶドローンを想像する方も多いと思いますが、水産業務では水中ドローンを使用します。FIFISHシリーズの水中ドローンが最も有名です。業務としては、養殖場の水中調査・生育チェックや、船底の調査・スクリュー調査、ダムの底の点検、海だけでなく河川も含めた水質調査などがあります。水中の撮影も綺麗にできますし、魚群探知機能がついた水中ドローンを釣りに生かすこともできます。当然、ダイバーや水産の事に詳しい方と仕事を行います。海や水産業についての知識を習得すれば、仕事の幅も広がります。
国内で唯一の水中ドローンライセンスを発行する日本水中ドローン協会が、水中ドローン安全潜航操縦士の講習・認定を行っています。しかし、これは免許ではないので、取得しなければならないわけではないです。相場は7〜10万円くらいで、認定スクールに通って、1日で取得できます。
2-10.趣味
趣味で使いたいだけなら、わざわざ高いお金を払ってドローンスクールに通うこともないので、そのお金で高いドローンを買った方がよいように思えます。
3.国土交通省登録講習機関かどうか
わざわざドローンスクールに通って、指定試験機関で受験する人はほとんどいないです。国家資格を取得したくてドローンスクールに通うなら、登録講習機関を選択するべきです。
下記のURLにある通り、2024年1月23日時点で、登録講習機関はいっぱいあります。ただし、25kg以上の機体に対応していない所が結構あります。また、二等には対応しているが、一等には対応していない所もあります。おそらく一等を教えられる講師・インストラクターがいないのではないかと思われます。自分の目的に対応しているかどうかの確認はしましょう。
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001520574.pdf
4.国家資格の受講料や費用
自分も初めて見た時に高すぎじゃないか?免許でもないし、まだほとんど活用できないのに、国が絡むと資格ビジネスでボロ儲けだなあ、と思ってしまいました。
4-1.受講料
相場としては、二等は初心者で25〜30万、一等が40〜50万くらいです。目視外飛行や夜間飛行などの限定変更は、それぞれ追加で3〜7万くらいかかります。民間資格や二等を持っている経験者だと割引サービスがある所も多いですが、ほとんどが、そのドローンスクールでその資格を取得した場合のみ対象です。学割サービスがある所もあり、キャンペーンをやっている期間だと10万円くらい割り引かれることもあります。
もう少し受講料が下がってから考えよう、と思う方もいるはずです。では、これから受講料は下がっていくのか、というと、大幅に下がることは期待できないと思います。ドローン業界自体がまだ成長期にあり、成長率が止まるまでは儲かりやすく、価格競争が起きたり、M&Aが頻繁に起きて業界再編が起きるまでは高くして儲けようとするのは、どんな業界でもあることです。マクロ経済的にも、長く続いたデフレが終わり、インフレ・賃上げの流れが続く中で、人件費やコスト削減をして値下げするわけにもいかず、せいぜい5万ほど下がる程度ではないかと思います。一等の講師が増えてくれば、一等の受講料は下がるかもしれません。また、今は多くの所で、実地試験で不合格の場合、再受験料(15,000〜20,000円くらい)が必要ですが、合格するまで再受験料なしで何度でも受験できます、という所は出てくるかもしれません。
4-2.ドローンスクール側の費用
ドローンスクール側にどういった費用がかかっているかも想像すると受講料の高さも納得できると思います。私も実際にドローンスクールの会計報告書を見たことはないので想像でしかありませんが、補助金などはもらえると言えど、結構費用はかかっているはずです。
なんと言っても、練習環境や設備やドローンを用意するのには多額の費用がかかります。教室やオンラインで用が済む英会話教室と違い、そこら中に開設することができません。講習に使う飛行フィールドは、広くて天井の高いスペースが必要ですし、騒音が大きいので、騒音対策も必要です。1台30〜40万円くらいのドローンを数十台は用意しなければならないにも関わらず、毎年のように新製品が発売されるので長期間使うことはできません。光熱費や維持費もかかります。1コマあたり3時間、2人1組の講習を行うとしたら、1日に6人程度しか教えることはできず、回転率はよくないです。講師・インストラクターやバックオフィス、システム担当者、法務、コンプライアンスなどの社員を何人も雇わなければならない。実地試験を行うには、二等なら高さ3.5mの飛行を室内で出来ないといけなかったり、一等なら外で実地試験をする必要があります。風、雨、雪など天候がよくない地域・日は飛行できなくなります。都心などアクセスが良い場所は、家賃や賃貸料がかかります。郊外や湾岸の倉庫のような場所を購入したり賃貸するのにも費用がかかります。それ以外にも福利厚生、社会保険、損害保険など、いろいろな費用がかかっています。
4-3.国家資格を独学で合格できるか
そもそも国家資格取得にドローンスクールが必要か?というと、ドローン自体触ったことがないような初心者は通った方がよいです。自分の周りに講師・インストラクターがいるなら、ドローンを購入し、個人でお金を払って、飛行フィールドで教えてもらい、指定試験機関で受験するという手もありますが、あまりこういう方はいないでしょう。
経験者は試験の細則をしっかり読み、試験情報をしっかり収集して対策すれば、一等、二等ともに独学で合格可能です。一等の実地試験は練習がある程度必要だと思います。しかし、実地試験に不合格になったとしても試験代は2万円代なので、10回目で合格しても、ドローンスクールの受講料の半額程度です。
また、ドローンスクールに通うと、学科試験の講習も含まれていることが多いのですが、だいたい動画やe-learningを使用したものでほぼ独学になると思います。私は、進行役のアナウンサーと講師が教則をただ読み上げるだけの動画をもらいましたが、役に立たなさそうだったため使用せずに、自分で勉強して一等・二等ともに1週間で合格しました。この学科試験の動画だけでも最低数万は取られているはずです。実地試験の講習も2人1組での受講が多く、3時間の講習でもドローンを触っている時間は1時間程度しかないです。経験者なら独学で合格できます。
4-4.受講料にどこまで含まれているか確認する
実地試験の受験料は受講料に含まれているのか、家での練習用にトイドローン(5,000〜10,000円)をもらえるか、修了後に練習場として貸出してくれるサービスはあるか、など受講料にどこまで含まれているかは事前に確認しましょう。無料の説明会がある場合、参加して質問しましょう。見学もできるはずですので、ドローンスクールの雰囲気もわかるはずです。そのほかにも、実地試験不合格の際の再受験料はいくらか、受験者の合格率はどれくらいか、合格までにかかる総費用や日数、講習や実地試験のスケジュール予約は取りやすいか、修了者に行った評価アンケートの結果や声、など、どんどん質問しましょう。
もともとの受講料が他のスクールに比べて安いが、実地試験を意図的に厳しくして不合格者を多く出し、再受験料を払わせる、という話を実際にあった話として聞きました。そこは、再受験料含めると費用は相場より高くなっていたので、悪質だと思います。
5.講師・インストラクターについて
高い受講料払ってるんだから、どうせ教わるなら上手い人、経験豊富な人がよい、と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。もちろん経験者は自分でこの講師・インストラクターは上手かどうか、ある程度わかるはずですので自分で判断した方がよいです。しかし、初心者の方はなかなかわからないですよね。優れたスポーツ選手が、いい監督や教え方の上手いコーチになれるわけでもないのと同じで、操縦技術が優れていたり、経験が豊富だからといって、初心者にわかりやすい説明をできるかどうかはわからないです。実務でのドローン使用の経験がほとんどなくても、国家資格の講師経験が長い方が初心者の知りたいことを的確にアドバイスできることもあります。私が習ったインストラクターの中には、若くて操縦が下手な人もいたり、経験は乏しいのにわかりやすいアドバイスをしてくれた人もいました。経験も豊富で操縦が上手くて詳しいけど、教えるのが下手な人もいました。
経験が少ないから若い医者は嫌だと皆が敬遠してしまい、経験を積めないままその医者が年を取ってしまったら、医者が育っていかず医療業界にとってマイナスです。最初は誰もが未経験者です。それと同じで経験がないからダメ、と言ってしまうのは、結果的にドローン業界にとってマイナスです。業界の発展のためには受講者側がある程度は受け入れてあげることも必要です。農薬散布や点検業務など特定の業務を行いたいというわけでないならば、国家資格やDPAドローン操縦士回転翼3級インストラクター資格を取得している講師・インストラクターには、最低限の知識や技術はあると思いますので、悪くはないと思います。講師・インストラクターがどんな人であろうと、最終的に大事なのは能動的に学ぶ自身の姿勢です。
6.交通・アクセスの良さ
交通の便が悪すぎて、ドローンスクールまでの交通費や時間がかかってしまうなら、たとえ受講料が安かったとしても、総費用は高くなってしまいます。地方や交通の便が悪い所の受講料が相場より数万円安くなっている所があるのは、そういった理由だと思います。交通の便・アクセスが良いにこしたことはないです。
7.宣伝文句・謳い文句には気をつける
企業が営利目的で事業を営んでいる限り、宣伝文句や謳い文句や挑発的な言葉・煽動的なフレーズがあるのは、仕方のないことです。ドローンスクールが増え競争が活発化すればなおさらです。
7-1.○日で国家資格取得できます!
だいたい2,3日と記載していることが多いです。この2,3日というのは、実地試験や学科試験を除き、講習期間が2,3日ということです。国家資格取得まで2,3日ということではありません。しかも、2日間朝から晩までみっちり講習、のようなスケジュールです。途中に自分で見直しや練習もできずに、講習だけを行います。受講生が多い所では、講習のスケジュールが埋まってしまっていて、スケジュールを予約できるまで2,3週間待ち、なんて当たり前です。それだけでなく、学科試験もすぐスケジュールを予約できるわけもなく、試験会場と時間を予約する必要があります。現在、国家資格受験者が多いため、指定試験機関だろうが、登録講習機関だろうが、実地試験まで1ヶ月以上待つのが当たり前です。私も予約が取れず2ヶ月間待ちました。車の免許を持っていない方などはさらに身体検査があります。全て終了するまで3ヶ月くらいはかかるはずです。
7-2.こんなにドローン操縦士が不足しています!
不足しているのは、ドローンを業務で使用した実務経験があり、副業でなく本業で活躍できる操縦士です。国家資格を取得している人が足りていないというわけではないです。
また、操縦士がいっぱい増えたら、供給過多で資格を持っていても仕事につけなかったり給料が低くなったりして、講師・インストラクターも食べていけなくなるんではないでしょうか。
8.今後の国家資格について
「無人航空機操縦士資格は免許ではありませんので勘違いしないでください」といくら言っても、何も知らない方は、操縦士資格=免許だと思ってしまいます。私も最初聞いた時はそう思ってしまいました。実際ややこしいので、免許化していく可能性は十分にあります。民間資格と共存していく予定だが、そのうち民間資格の分野が国家資格に組み込まれる可能性もあります。試験の難易度が上がる可能性もあります。まだ、制度開始から1年くらいしか経っていないので、法改正や新しい基準などとともに、資格自体がどんどん変化していくことは当たり前です。
9.今後のドローンスクール
頻繁に法が改正されたり新しい基準ができるため、ドローンスクールを卒業後は自分で情報をアップデートしていく必要があります。古い情報や知識のままだと、全く役に立ちません。そのため、卒業生に対するサポートやコミュニケーションツールを使った情報共有を充実させるだけでなく、仕事の紹介、キャリア相談、コンサルタントなども合わせて行う所も出てくるはずです。その場合、ドローンスクール同士で合併して大きくしたり、大企業に吸収されてグループ会社になっていくドローンスクールも増えるはずです。
また、上にも書きましたが、2人1組での講習で実際にドローンに触ることができる時間が1回あたり1時間程度しかないことに不満を感じた人は多いのではないでしょうか。そのため、ドローンスクールでなく、飛行フィールドを借りて個人で講師としてマンツーマン指導する人も増えるのではないか、と思っています。
以上、他にも書いた方がよさそうなことがあった場合、この記事を修正していきます。
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