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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

久しぶりに本の紹介です。

ちょくちょく本は読んでいて、紹介したい本もたくさんあるのですが、
今回は私が手に取る本としては一風変わった内容だったので
少しご紹介したいと思います。


作者のブレイディみかこさんは、ご自身の中学生のお子さんがご家族と一緒にイギリスで生活する中で、いろいろ悩みながら成長していく姿をこの本に書いています。

人種とか生活の階級?とか偏見とか
日本に住んでいるとあまり出会わないようなことかもしれませんが
この本を読むと、自分が経験していなくても
頭の中が日本仕様から世界仕様になるような気がします。

難しいテーマではありますが
とても共感する部分が多かったです。

その中でも特に印象に残ったのは

5章の「だれかの靴を履いてみること To put yourself in someone's shoes」というところです。

シンパシーとエンパシーの違いについて書いてあります。

エンパシーという単語は初めて目にしましたが
文章を読み進めていく中で
初めて出会ったという気はしませんでした。

意味を見て、納得です。

empathy    他人の感情や経験などを理解する能力
       

似た言葉にシンパシーがあります。

sympathy  誰かをかわいそうだと思う感情
        誰かの問題を理解して気にかけていることを示すこと
        ある考え、理念、組織などへの支持や同意を示す行為    
        同じような意見や関心を持っている人々の間の友情や理解


シンパシーとすごく似ていますが
自分と違う意見を持つ人々の気持ちを感じるだけじゃなくて
想像する力がエンパシーだと書かれています。

HSPの気質を持っている私には
ピンとくるワードでした。


自分がその人の立場だったらどうだろうと想像することによって
誰かの感情や経験を分かち合う能力


それがエンパシー


能力なんだ・・・だからこの単語に惹かれたんだなと思いました。


HSPって疲れると思います。
相手のちょっとした言葉の間や言い方からも
察するところが多く
気がつかなくていい所まで
気付きすぎてしまうんだと思います。

人と接することを必要最低限に抑えていかないと
自分があっという間にキャパオーバーになってしまいます。

でも、相手の気持ちを察することができるのは
決して悪いことではなく
私はいいことだと思っています。

自分の長所だと思います。

でもでも、疲れます。ヘトヘトになります。

私はそれが自分が体力がないせいだと思って
必死にジム通いをしていました。

本当に体に鞭打っていました。

確かに体力を付けることは
気持ちを強くもつ助けにはなっていました。
折れない柔軟な心というのでしょうか?
芯が強いとも違うのですが
ポキッと折れないしなやかさはあったと思います。

でも、最近思うんです。

強い心なんて、なくてもいいのかなって。

頑張って心を強くするより
自然に笑顔になれる人たちと生活していく方が
ずっと楽しいなって。

心が弱いって言われたら
そうかなって思って
その人から離れれば良い。

だってそれは、その人の価値観だから。
私の考える価値観とは違うっていうだけだから。
無理してその人に合わせる必要はない。
そんなふうに思っています。


本の紹介から
最近思うことまでいろいろ書いてしまいましたが
この本は本当にオススメです。

4年前に出版された本ですが
ぜひぜひ読んでみてください。



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