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ツアー参戦旅日記@水戸<7回目>

12/7、火曜日。今日が年内最後の参戦。珍しく曇り。
11時53分、東京駅から特急ひたちに乗り込んで水戸へ向かう。
通路を挟んで反対側に同年代位のキレイな女性が座っていて、黒の縦横無尽トートっぽいのを持っていたから声をかけようか迷ったのだけど、本当に縦横無尽トートか確信が持てなかったので声をかけず。
「今からひたちで水戸に向かう」とツイすると何人か「行ってらっしゃーい」等とリプしてくれて、その中に「私も特急ひたちで向かっています」というリプが。
この特急のどこかにエビバデさんが乗ってる。
そう思うだけで嬉しくて楽しかった。

特急ひたちは13時6分に水戸へ到着し、駅でランチしてから会場へ徒歩で向かう。約20分かかった。
グッズ売り場に14時過ぎに到着すると既に70人位の行列。
でも、まあ大丈夫だろう。
水戸は風があって結構寒かった。
「墨東忌憚」を読んだりSNSを見たりして過ごし、15時にグッズ販売が開始され無事ご当地キーホルダーゲット。
ランチしてる時に「今日参戦する」と連絡をくれたMDちゃんと合流して、会場横の美術館の中のカフェへ向かう。
途中、MDちゃんのお知り合いのMIさんとBRさんという方と会い、紹介して頂いたのだけど…。
MIさんを見て、お互い「あ、電車で!」と叫んでしまった。
そう、隣に座っていたキレイな女性がこの方だったのだ。
おまけに「私も特急ひたちで向かっています」とリプをくれたのも彼女だったそうで。
MDちゃんは「てっきり知り合いなのかと思ってたわ」と笑った。
真横に座っていながらお互いを知らずTwitterでやりとりしてたって面白い(笑)。
BRさんはキーホルダーだけ買いに来たとの事で、この後ご帰宅。
MDちゃん、MIさんと三人でカフェ閉店の17時直前まで楽しくおしゃべり。私がまだファンなりたてのピヨピヨの頃に、何も知らずに野音にうちわを持って行った話でMIさんは涙を流して笑ってくれた。

17時少し前カフェを出て、Tちゃんとその同僚さんとも合流できた。
Tちゃんと会うのが久しぶりで嬉しすぎてワンコの様に駆けて行き抱きついてしまった。
前回の静岡ではMっちと双子コーデだったけど、今日はTちゃんと双子コーデ(黒のロングアウターに黒ブーツ、赤いスカートという奇跡のシンクロ)だったので「きゃっ♡」と盛り上がり記念撮影。
外はもう暗くなり雨が降り出し始めていた。
他に待つ場所がないのでみんなで会場前の小さい建物の1階へ行く。
30分ほどしてやっと入場できた。
1階ロビーでは本気のストーブが稼働している。温かくてほっとする。
もう12月なんだな。
私が初めてこのツアーに参戦したのは10月の終わりで、日差しはまだ暑かったのに…。
とても密度の濃い2か月だった。

席に着席してほどなくインスタが更新されているのに気づきインスタを見る。
それから会場内を見て回る。2階席からの眺めや宮本さんが動画を撮影したであろう場所などを歩いて記念撮影。
エレカシでもこのホールに来たんだね。
そして今回は久しぶりにゆっくり出来たんだ、良かったね。
ポルシェで水戸の町を巡ったのかな?目立ちすぎじゃない?
…なんてあれこれ考えて一人でニヤニヤしながら席へ戻る。

双眼鏡を調整してブルーベリーサプリを飲み開演に備えていると、左隣のメガネの女性が「水戸の方ですか?」と話しかけてくれた。
彼女は25周年のたまアリの頃からファンになったそうで、思わず「わー、大先輩だぁ!」と言ってしまった。
去年の野音が最前列だったけど一番右側でカメラ真横で映像には映ってなかったとか、私も2列目だったから近くにいましたね!という話題でひとしきり盛り上がり、「いつからファンになったんですか?」と聞かれたので「去年の8月8日のライブ・エールで”優しさに包まれたなら”を歌った時です」と答えた。
「???」という感じだったので、「あの、歌が飛んじゃって、途中で、”たなら~”から歌いだした時」というと、「ああー!あれ?!あれ、ファンとしてはもうドキドキだったんだよね。あれでファンになる人がいるんだ?」と何故か大爆笑。
(私がファンになったきっかけはここに書いています)
私の「ソロを全力応援してるんです」という言葉に「エレカシは?エレカシは好きじゃないの?」と心配そうに聞くので、「もちろん大好きです!!」と答えるとホッとしたように嬉しそうに笑ったのが印象的だった。
開演まで楽しくおしゃべりさせて頂いて嬉しかった。

今日は24列目の中央よりやや左寄り。
双眼鏡を覗くと、19列目だった金沢や仙台とそんなに変わらない。
視界いっぱいに宮本さんのつま先から頭のてっぺんが見えて、やや余白がある感じ。
今日は宮本さんばかり見ないで、全体をよく見よう。
そう決めていた。

今日はまあまあ頑張って、でも決定的瞬間を見逃さないようにタイミングを見ながらメモを取った。
以下、メモと感想。

・異邦人、”振り向いてみたみただけの異邦人”と歌って振り向いたので思わず爆笑。
・きみに会いたい、ネクタイをゆるめて外しちゃって、右側にだらりとたらしたまま歌ってた。
・shining、歌詞間違える。続く獣も歌詞間違える。途中で「調子は上々だぜー!」って言ってた。少しだけお尻ぺんぺん。ジャケット脱ぐ。
・ロマンスで脇花道に行った時、壁の細い窪みに入ってた。そんなとこ入れるの、宮本さんだけだから!!と思った。
・冬の花、静岡に続き花びらはステージに集中。
・悲しみの果て、ステージ左の方に来た時に股覗きして歌ってた。
・sha・la・la・la、中音部分を1オクターブ上げて裏声で歌ってた。
・浮世小路、盛大に歌詞を間違える。即興の創作詞を堪能。スポットライトがとてもキレイだった。
・passion、”たった一度きりの俺の人生”が、”たった一度だけの俺の人生”になってた。
・ガスト、”君たちの化けの皮をはがしに”と歌う。
・風に吹かれて、ジャケット着たまま。腕振りは片手ずつソフトに範囲もそんなに広くなく。…札幌の時から思ってたんだけど、宮本さん、もしかして肩痛めちゃった??
・今宵でアコギを弾こうとして、一瞬音が鳴らず「音なんない」と困った様に呟いて一瞬ののち音が出た。良かった。痛いところを訴える子供のような表情が可愛かった。
・「みんなと一緒にいいコンサァトが作れていると思います」と言ってしまってから「…作れています!!」と言い直す。そんなところが大好き!
・この辺りでカーペットめくり技。金沢ほどの高さにまでは持ち上げず。
・あなたの…、のメンバー紹介で「俺も含めて、最高にカッコいい5人を紹介します!」と。うんうん、本当に最高にカッコいい5人だよーと泣く。
キタダさん紹介ではめちゃくちゃ「キタダキタダキタダ、キタダキタダキタダ、キタダダダダダダ!!」と叫んでた。キタダさん笑う。
この曲ではジャンプしまくり会場に向かい盛大に投げキスを送ってた。
・縦横無尽からの3曲は圧巻。CD音源を1000%超えてくる。
…何なの、この人?なんて人なの!
会場全体が更にヒートアップ。これ以上の盛り上がりがあるかって感じ。
私の大好きな3曲が続くので、宮本さんに負けじと私も飛び跳ね踊る。
”この道の先で”が終わると、即座にドラムが”十六夜”に移るので、毎回私は「玉田さ~ん、少しは宮本さん休ませてあげて💦」と思ってしまう。今夜も思った。
・P.S. を歌う前に、「生きてるものどうし!」と叫ぶ。
・アンコールでは黒ロンTに黒スキニーで登場。体に結構フィットしたサイズのロンTだったので、余分な贅肉のない体を思わず見つめてしまう。
「本当にコンサァトは素晴らしい。一生懸命聞いてくれてありがとう」と言ってくれた。私は「一生懸命聞いてるの分かってくれてありがとう!」と叫びたかった。
・アンコールを歌う前にアコギで浮世小路のbluesのコードを押さえて「俺、すっごい歌詞間違えちゃった」と歌いだす。すると瞬時にバンドメンバーが演奏に加わり数フレーズ聴かせてくれた。さすがプロだ…。
・本EN前に”やさしさ”を歌ってくれた。それから恒例のトークコーナー。
コバタケさんが観客の事を「みなさん熱いです。ロックですね」というと宮本さんが「届いてるぜー、エビバデ!」と叫ぶ。…う、嬉しい…。
・宮本さんは「千葉から車でそのまま来た。(ツアーで)初めてそんなに時間があって。車だったから色々回れた。夜に水戸城跡とか櫓とか行って歩いて来た。(水戸に)馴染んじゃった」と言っていた。
・最後メンバーをさらっと紹介する時「上から読んでも下から読んでもキタダマキ!」が復活。会場から笑いが漏れる。
・メンバー一人ずつと熱いハグを交わしきらっきらの笑顔を見せてからはけていく時、一度置いたマイクを拾って「また会はう!」と小さい声で。深く頭を下げたと思ったら手を床について何故か前屈してから、ややドヤ顔で退場。

…ああ、今日も圧巻だった。

割とタイト目なスケジュールの特急を予約していた私は規制退場で外に出ると同時に小走りに駅へと急ぐ。
風のせいで雨が斜めから降ってくる。
雨に打たれながら小さい傘をさして一人暗い川沿いを歩く。
とても寒かったけど、ライブ後の興奮で体中が熱気を帯びていて全然気にならなかった。
温かいを通り越して、心は燃え上がっている。
…宮本さんはいつだって私にとてつもない力をくれるんだ。
出会ってから、ずっと。

アンコールのハレルヤでスクリーンに投影された歌詞が心に浮かぶ。

”やっぱ頑張らざるを得まいな らしく生きていくってだけでも”

そう、頑張らざるを得まいのだ。
この人のファンである限り、頑張らないわけにはいかない。
世界屈指の天才が今でもこんなに努力しているんだ。
凡人の私が頑張らないわけにはいかないじゃないか。

拍手しすぎて内出血が出来ている左手を握りしめ、暗い川面に雨粒と街の明かりがきらきらと揺れるのを少しの間見ていた。
心の中に、宮本さんからもらったとてつもないパワーを感じながら。





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