【ネタバレあり】劇場版『ルックバック』
『ルックバック』観たんだ…たしか上映時間1時間なかったはずだけど、体感だと2年は経ったね。
すごい濃度の時間だったんだ。
ブログに書こうとしてなんだけど、あんまり語りたくないんだよ。
なんという…なんという。
漫画家、藤本タツキ先生。
ルックバックはフィクションだけど、実際に起こったあまりに不条理で痛ましい事件、そして漫画家としての、藤本先生の葛藤。
短編集の中で、「自分がやってることはなんの意味もないんじゃないかと思えた。そういう気持ちをアウトプットしたかった」と話していたと思う。
ここまでの威力で描けるのは、あの人だから。
個人的に印象に残ったのは、まず原作120ページくらいの読み切りを決して引き伸ばすことなく、忠実に…そしてアニメ作品として面白く映像化してくれた点。
そしてニュースを知る直前の、プロの漫画家として絶賛活躍中の藤野ちゃん。
シャークキックは完全にチェンソーマン。
そして…さりげなくレゼ編…劇場版チェンソーマンへの伏線をさりげなく…プロならではのお悩みを抱えた藤野ちゃんは、担当さんと相談してるね。
「あの人は…真面目に頑張ってはくれてるんですけど…そろそろ限界かなって…」
「あの人は…筆は速いんですけど…」
「ええ…上手い新人さんなんてなかなか見つからないのはわかってるんですが…」
アシスタントさんのことで悩んでた。
漫画はチームプレー。
リーダーはこういうことで悩む。
藤本先生もいやってほど抱えた悩みなんだろう。
すっげーよかったこの映画…ネタバレなしで書きたかったけど書いちゃった…。
京本ちゃんは「描くということの意味」そのものだったのかもしれない。
ルックバックは…化け物だ…触れたものを狂わせるレベルの化け物作品に見えました。
それくらい面白いし美しいし、本当にかたちにして、こうして世に出てきてくれたことが純粋に嬉しいし、もう、こうべを垂れるしかないのであった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?