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よもやま栗ばなし82 申立書⑤

生演奏を聴く機会を自分で作ったことは何回かしかなくて、ほとんどは親に連れられて行ったコンサートだった。

才気あふれる若者の演奏を今年は定期的に聴いている。

私には聴き手として求められるスキルもないから、知ってる曲が演奏されればテンションが上がる程度だけども。

本当に才能と技術を持った人たちが演奏しにくる場が、家からそう離れていない場所にあって良かったと思う。

今なら左腕の機能も回復してきて、拍手もできるし。

普段クロックスを移動の際は履いてるから、久々にちゃんと靴を履くと靴擦れが起こる。

この前はそれで痛かった。

左腕の機能が回復するに従って、できることが増え、したいことも増える。

「紙の本を手に持つ」

「財布から小銭を出す」
といった細かい動作ができるようになった。

体中にある醜い手術痕(特に左腕は派手)は、私が一線を超えた証として残ってる。

それについては特に気にならない。

もともと大雑把な性格だから。

これから障害者手帳2級の申請が通れば、100km以上の遠出の際の電車賃が半額になる。

どこかに遊びに行きたいね。

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