『パスト ライブス/再会』観た
昨日はパストライブスを観た。
もーのすごく良くてしばらく感慨に浸っていました。
物語自体は非常にシンプルに構成してあるように感じました。
12年おきに進む物語、初恋の人とのかけがえのない時間。
何よりこの映画は『間』を丁寧に描いていた。
会話が途切れて、次の話題を探している時の時間とか、ただふたりで過ごしている時間とか。
この『間』がしばしば訪れるたびにジーンと来るものがあります。
実際の会話なんてポンポンできないし、少し間が訪れるのはあって当然のことなんだけど、その数秒間にここまでの感情を込めた映画は初めて観たと思う。
ニューヨークでできた新しい夫さんのキャラが本当に良い。
どこまでも良いやつだった。
ここでDV男とか出したら物語が簡単になると思うんだけど、そうでなく、ノラの気持ちとヘソンの気持ちをどちらも大切にできる、人格を重んじる非常に人間ができた人物として描写されている。
この夫とヘソンがふたりきりになる数分間がとても好きだ。
そうしてふたりはまた歩み出すのですね。
私はあんまりヒューマンドラマとかラブストーリー系のしっとり映画を進んで観にいくことは少ない。
子どもの頃に親と一緒に行った映画館で観た数々の映画が、あまりに退屈だったのが関係あるんじゃないかと…今の私ならしっとり系の映画だって楽しめますけども。
パストライブスは韓国語と英語が両方使われる作品で、私もだんだん英語以外の映画も慣れ始めてきたかなーと思う。
フランス語とかあまり聞き馴染みがなくて最初はちょっと抵抗あったりしたし。
そしてフランス映画はものすごくゆっくりと間を持たせる印象が勝手にあるのですが…近所の映画館でやってるメジャーな映画ばかり観るようになって、もっとマイナー系の映画にも触れておくべしと私は自分に命じた。
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