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ありとあらゆることへの感謝
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最近はなんだか朝方になるといくらでも眠れるような日が続いている。
でもなぜか3:00〜4:30くらいの間に一度目を覚ます。
その時私はひどく喉が渇いている状態だ。
その喉の渇きで目が覚めたんじゃないかって思う時もある。
そして私は今家にたくさんあるオレンジとかはっさくを早朝にすごい食べる。
整形外科で最高に喉が渇いた状態で四肢が動かずそのまま放置されるという経験を何度もして以降、私は喉の渇きに過剰に反応するようになった。
家でも暇さえあれば冷たい水をどんどん飲むし、夜中に目が覚めてしまった時もまずは水分補給に意識が向く。
私は自分でも水飲みすぎなんじゃないかって思うけど、喉が渇いた状態でいるのは、言葉にしにくいんだけど我慢ならない。
耐えられない…これが多分トラウマというやつなのではないか。
たった8回程度の断水を経験しただけでこの有様よ。
ただ水をたくさん飲んでいると体内でいろんなものが循環していく気がしてちょっと気持ちがいいのもある。
私が整形外科にいた時の水の飲み方は
①ナースさんを「おーいおーい」とうめくように呼ぶ
②「水ください」と懇願する
③「まだ術後◯時間経ってないから、もうちょっと我慢してね」と言われる
④絶望する
という感じで…四肢の回復もある日急に動くようになるということはなく、少しずつ少しずつ。
ナースコールが押せるようになるまでが長かった。
寝る時にはベッドに横たわり、ナースコールを押す。
看護師さんが来たら「布団をかけてください」と頼む。
両腕が動かない私にはできない運動だったから。
しかもそれができるようになるのは退院してから、しばらくリハビリした後。
自分でできるようになるまでは母に布団をかけてもらっていたのである。
寝たきりの頃は何もかもを看護師さんに頼むしかなく、自分の力では死ぬこともできないので…我ながらよく発狂しなかったな〜と思うけど、発狂もできない、気絶もできないというのは、し、しんどい。
看護師さんが「お水ですね〜」と言って用意してくれるのはたいてい常温の水なんだけど、たまに冷たいのを用意してくれることもあった。
私が普段から冷たい水を大量に摂取しようとするのは、「私はもうあの状態から回復した」と、自分の欲求を満たすための行動だ。
同時に整形外科やリハビリセンターで経験したことを忘れたくないとも思う。
なんの支障もない当たり前の生活に感謝できるから…それでも今年の夏になったら4年の月日が経ったことになる。
部分的に覚えてはいるけど、実際はほとんど忘れてしまっている。
今日も水を飲めること、歩けること、ありとあらゆることへの感謝を忘れたくない。
新刊も〜よろしく!
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