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◉【おもてなしに学ぶ】(茶道家メモVol.15 山紫水明処)#47
「山紫水明処」は、京都鴨川の西岸に面して、頼山陽(らいさんよう)の書斎兼茶室として使われていました。
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障子の明かり採りにガラスを用いたり、手すりに中国風のデザインを用いるなど、随所に煎茶の影響が感じられる空間です。
指折りの知識人で茶の湯にも精通していたといわれ、抹茶より煎茶を好んでいたそうです。
親しい友人が来ると、脇に流れる鴨川の水を汲んで、煎茶を入れて振る舞い、形式にとらわれない、自由な茶の湯を楽しまれたようです。
この頼山陽は江戸時代後期に活躍した儒学者・詩人・歴史家として有名で、『日本外史』や『日本政記』など、明治維新の尊攘派の志士たちの精神的な支えとなったと伝えられています。
山紫水明という言葉は、午後4時頃になると山は紫に、水は一層明らかに見えるということから、その夕暮れ時の何とも言えない自然美をあらわすようになりました。
頼山陽がこの書斎兼茶室にこの名前をつけてから、風光明媚の代名詞になったと言われています。
お茶の世界観を紐解く茶道には自らを整えることにとどまることなく、同じ空間に同じ時を過ごす相手に対する配慮や相手に喜んでもらえるよう、茶人にとっても相手にとっても、一期一会の人格形成の旅路にある人間関係学だと思います。
おもてなしは心身ともに幸せになる為の人間関係学だと感じています。
あなたはどんなおもてなしをしていますか。
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