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機能性ディスペプシア闘病記

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日本の新国民病とも呼ばれる機能性ディスペプシアの闘病記です。人生全体に関わるものだったので、発病前(幼少期)から完治までの流れを綴ります。
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#機能不全家族

あの人のように [機能性ディスペプシア闘病記-3]

初恋は小学5年生だった。 白いブラウスの似合う、お嬢様風の子だった。 当時の小学生では珍しく、日傘をさしている子だった。 ある日夕暮れに理科室へ忘れ物を取りに行ったら、彼女が窓辺でひとり泣いていた。 わけを訊いても何も話さないので、「僕の失敗談ベスト10〜!!」といきなりダサい自分のエピソードトークをしてみた。 しかもベスト10と言いつつ、7つくらいしか浮かばなかったし。 彼女は途中でくすくす微笑んでくれて、最後にはゲラゲラ笑ってくれた。 これが僕の恋の原点なのだけれど

カルト宗教2世としての少年時代 [機能性ディスペプシア闘病記-1]

機能性ディスペプシアの闘病記であるが、人生に大きく関係するものなので、幼少期からの記憶をたどる。 一般的に、一人で留守番を始めるのって、何歳くらいなんだろう。 僕は3歳からしていたようだ。 外出する時、親はもちろん心配して連れて行こうとしたが、僕が頑なに一人で家にいたいと主張したらしい。 当時の口癖が「旅に出たい」で、その頃から、親と居るのが嫌だったのかもしれない。 なんだよ、「旅に出たい」って。寅さんかよ。 僕が子供の頃、両親はカルト宗教に入っていた。 一応教団名は伏せ