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イソップ寓話集

イソップ寓話集

イソップ寓話集
アイソーポス(イソップ)

「イソップ物語」あるいは「アイソーポス風寓話集」とは、定まった形のものではありません。ヘロドトスの「歴史」には、紀元前6世紀にアイソーポスという奴隷がいて寓話を使い、名声を得たと記されています。紀元前三百年頃にアイソーポスの名の下にギリシャで編纂されたのが最初とも言われますが、原典が存在していたかどうかは不明です。以来ラテン語をはじめ各国語に翻訳され、削られたり付け加えたりしながら現在のものとなっています。

山羊がロバの飼い葉の立派なのを妬み、君は働きすぎだからわざと怪我をして休養したまえと忠告するが、ロバの怪我を癒す為には山羊の生き肝が必要となり、主人がこの山羊を殺すことになった。

女主人が、まだ暗いのに鶏の声と共に召使い叩き起こして、こき使った。召使いが楽になろうと鶏を絞め殺したら、女主人は時刻が解らず、もっと早く叩き起こすようになった。

アイソーポス(イソップ)という奴隷が前六世紀に生き、解放された後、横死を遂げたことは史実らしい。ですが、醜く口をきくことができなかった、美女と秘密の恋仲にあった、市民に殺された、などの人物像は殆ど昔話・伝説に類するものになります。

酔った主人が海を飲み干してみせる、と賭けをしてピンチになった時、海を飲み干すから全ての河川の流入を堰止めろと切り返すよう入れ知恵をした、などが有名な伝説です。

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