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羊たちの沈黙


トマス・ハリス 1988

FBIアカデミーの訓練生クラリスは、行動科学課の長クロフォードから呼び出され、依頼を受ける。
その依頼とは、現在、行動科学課で進めている「凶悪犯逮捕プログラム」作成のために「人喰いハンニバル」こと、ハンニバル・レクター博士と面談して欲しいというものだった。
九人の人間を殺害し、その肉を食べたと噂されるレクター博士。一流の精神科医にして連続殺人犯である。彼の協力を得る為に、精神異常犯罪者用病院を訪ねたクラリスに対して、レクター博士は、何故か興味を示す。そして、彼女の生い立ちに関する情報と引き替えに、現在FBIが全力で捜査しているものの、手掛かりの一端さえ掴めない「バッファロウ・ビル事件」の犯人の情報を示唆する。

五人の若い女性を誘拐して殺害、その皮膚を剥ぎ取る連続殺人鬼、バッファロウ・ビル。一体その目的は何なのか?

ヴァージニア大学で心理学と犯罪学を専攻し、優等生で卒業したクラリスに対して、クロフォードは捜査員としての資質を認め指導する。一方、レクター博士は分析対象として好奇心を唆られ助言を与える。

クラリスは徐々に殺人犯に近づいていく・・・・。

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