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プラスチック・フリー生活

プラスチック・フリー生活。
プラスチックは人体にとっても、環境にとっても良くないといわれているけれど、それに対しての自分の考えをまとめようと思う。

そもそも、最近「プラスチック・フリー生活」という本を読んだから、今の関心はプラスチック問題や環境問題にあるのだが、その前はサステイナブル、エシカルなどなどに興味があった(どれもつながってはいるけれど)。
服部雄一郎さん、麻子さんが書かれた「サステイナブルに暮らしたい」という本をたまたま図書館で手に取って、「楽しく、しあわせに暮らしているのに、環境にもいいだなんて素敵な暮らし!」と感動したことが、一連の興味の始まりである。

さて、プラスチックは光などによって分解されて細かくなり、大気中や海中に漂っているわけだが、それらはそのまま魚や鳥に摂取されるだけでなく、ダイオキシンや放射性廃棄物を吸着した形で摂取される。
それが生物濃縮されていくと、かなりの量の汚染物質がヒトに行きつくことになる。

この事実を知って、自分の体に悪い物質が溜まっていっていることは、純粋に怖いと思った。
環境のためにも、自分のためにもプラスチックとのかかわり方を考えなければいけないと気づいた瞬間である。

また、プラスチックに含まれる添加剤は簡単に漏れ出てくるらしく、それらには内分泌かく乱作用もあるらしい!

このように恐ろしいプラスチックだが、わたしはプラスチックの内分泌かく乱作用については「ほんとにそうなのか?」と疑いも感じている。
危険な物質なら国が規制しているはずだし、科学がこんなに進歩している現代にそんなに危険なものが放置されていることがあるのだろうか?

ただ、「プラスチック・フリー生活」で紹介されているように、昔はDDTを問題視せずに使っていて、その結果今も環境に負担をかけている、という前例もある。
確かに、今規制されていないからといって、安全とは限らないよね…。

現時点では、プラスチックの使用を減らした方がいいと思うし、実際に減らそうと決めたのだけれど、プラの危険性についてはよくわかっていなくて、ふわふわした考えでいる。

話がそれるのだが、今のどっちつかずでふわふわした状態を大切にしたいと思っている。
以前は、プラスチックを意識的に減らそうとは思っていなくて、今後はたぶん、より問題意識が強くなっていくと思う。
だから、今はプラを減らしたい人、減らす必要がないと思う人の、両方の気持ちがわかる大切な時期なのだ。
この時期に、両方の視点から考えることで、相手の立場に立てる柔軟なアタマを手に入れられるのかな、なんて。

さて、プラスチックに話を戻す。
今まではごみを減らすことは、自分のスッキリとした気持ちや海の生き物の窒息の危険をなくすことにつながると思っていた。
今は、それに加えて、自分や次の世代の健康にもかかわるとわかった。
プラスチックの危険性については、わかったこととわからないことがあるけれど。
これから少しずつ理解していくために、プラスチックについて頭の片隅において、生活していこうと思う。

【参考】
シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ
「プラスチック・フリー生活」
NHK出版、2019年

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