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そらむぎ通信 No.204 2024.6&7

つくば山に行こう!

ひだクリニックデイケアRUECA主任 笹川裕蔵

令和6年の3月にフリータイムでメンバーとスタッフで話している時に「筑波山に登山したいね」と何気なく話したことがきっかけとなり動き出した『筑波山登山プロジェクト』

約2か月半の期間を設けて準備を着々と進めてきた。メンバーが主体となり、毎日ミーティングにおいて周知をしたり、つくばエクスプレスでパンフレットをもらってきたりなど、小さな活動から最初は始まった。

具体的には『HST(早起きは三文の体力づくり)』というプログラムを毎週水曜日の午前中に行うことで、朝起きて決まった時間に集まる練習や登山に向けての体力づくりを行った。数名のメンバーがHSTで歩くコースの下見に協力してくれた。登山に近いアップダウンのある坂道や心臓破りの神社の階段を探してきてくれた事も印象的だった。

また事前に筑波山攻略会議を2回行い、登山をする上での準備や危機管理や荷物などを確認した。そして直前には『GST(午後も三文の体力づくり)』と称し、越谷レイクタウン内でレクリエーションを行い、散策をする事で体力づくりを行った。

筑波山登山はゴールデンウィークが明けた5月10日に実施された。当日は天気にも恵まれ、フロンティアコースのメンバーだけではなく、虹コースのメンバーも参加してくれた。フロンティアコースは筑波山登頂に向けて当日は『兎組』と『亀組』の2グループに分かれて行動した。

兎組は筑波山神社から山頂を目指す白雲橋コース、亀組はつつじヶ丘からロープウェイを活用して山頂を目指すコースである。特に白雲橋コースの皆さんは3~4時間の道のりであったが、途中脱落者も出ず登頂出来たのは事前に体力づくりが出来ていたことと、仲間同士の絆が支えてくれたのではないだろうか。

どのコースのメンバーも“達成できた!!”という満足感と達成感を感じたような満ちた表情を見せてくれた。途中挫けてしまいそうになったメンバーを「ここまで来たから一緒に登頂しよう」と同行しているメンバーが励ましながらやり遂げる姿を見たデイケアスタッフは「改めて仲間の絆や支え合う力の凄さを感じさせられる貴重な機会となった」と話していた。

今回参加されたメンバーが筑波山の振り返りプログラムにおいて述べた感想では、「登山自体初めての経験だったので、今回行く事が出来て良かった」「筑波山をなめていた」「色々な事前プログラムを通して準備を出来たのも良かった」「準備プログラムに出れなかったので、しっかりと参加しておけば良かった」などと語ってくれた。

様々なプログラムを活用して、メンバーは確実にリカバリーの段階を前進させていると感じる機会となった。

行ってきましたパンジーツアー~越後湯沢温泉~

5年ぶりに復活した「パンジーツアー」
今年は、パンジーのメンバー28人+肥田院長を始め、スタッフ5人 総勢33人のバスツアーで、越後沢温泉に行ってきました。
 
一行の旅は、5月20日 南流山駅からスタートしました。
バスレクをしながら、のんびりとバスで越後湯沢駅前のホテルの到着。
到着後は、お部屋でのんびりしたり、CoCoLo湯沢でお買い物をしたり、利き酒を楽しんだり。利き酒にはまって、美味しい新潟のお酒を発見、お土産をゲットしたりもしました。

その後は、湯沢のお湯を堪能。露天風呂に入り、まさに裸の付き合いとなりました。そして、晩餐は大宴会。新潟の美味しい食事に美味しいお酒。かまどで炊いた新潟米は、格別でした。パンジーの歴史のスライドを見たり、みんなで踊ったり・・・ 楽しい大宴会となりました。

その後はお部屋で語り合ったり、お部屋を超えて集まり、酒盛りをしたりとそれぞれに楽しい時間を過ごしました。

昼間家族教室で顔見知りの仲間でも、夜通し過ごすことで、語り合い、一層仲が深まった。昼間だけの付き合いとは違ったと感じられたようでした。

そして、翌日は、群馬県沼田市の「吹き割の滝」を散策。新緑に生える滝がさらに美しく、マイナスイオンに癒されました

その後は、日本一広い道の駅「川場田園プラザ」でお買い物。前橋に立ち寄り、昼食を食べて16時 一行は無事に南流山駅に到着しました。

楽しい旅行となったことはもちろん、お家で過ごした当事者もきっと大きく成長するきっかけになっていたらさらに嬉しい旅行です。

 次は、望年会です。みなさまのご参加をお待ちしています。


お知らせ

ファミリーテーブル基礎講座

「ふぁみりーテーブル基礎講座」2024年後期の日程のご案内をします。
「ふぁみりーテーブル基礎講座」とは、ご家族に最低限これだけは知って欲しいリハビリテーションの基礎についてを解説する講座です。

ひだクリニックでは、当事者向けのプログラムだけでなく、ご家族向けのプログラムも多数用意し、「当事者」「ご家族」「医師」「支援者」の4輪が安定してうまく回るように支援しております。ぜひご活用ください。

7月28日(日)「病気について」 院長 肥田裕久
9月22日(日)「家族として病気に向き合うために」
看護師 木村尚美
10月27日(日)「自立のための社会資源・制度」
精神保健福祉士 宮崎りつ子
11月24日(日)「家族のかかわりについて」
公認心理師 杉嶋洋子
12月22日(日)「シンポジウム」  当事者 
 
いずれも10時~12時 予約不要
ひだクリニック3階(南流山) 9時半~受付開始 

リボンの会(家族グループ)説明会

7月14日(日)10時~12時「わいわい講座」にて
9月より、次期りぼんの会がスタートします。参加ご希望のかたは、ぜひ説明会にご参加ください。申込書も配布いたします。「リボンの会」とは、クローズドグループで月1回10か月間、家族としての接し方を学ぶ、家族支援グループです。これまで大きな変化や成果をもたらしています。

その他スケジュール

7月 3日(水)13時半~15時 ユーカリ(ひきこもりの家族グループ)
7月 4日(木)15時半~ クローバー家族
7月 4日(木)18時~20時 ペアレントとレーニング
思春期青年期対象 ご家族としてのかかわり方 個別相談 要予約
7月7日(日)10時~12時 「べてる式家族当事者研究」
「べてる式家族当事者研究」は、8月9月10月はお休みです。
7月10日(水)13時半~ ひだ塾 発達障害1
7月14日(日)10時~12時 「わいわい講座」
リボンの会(家族グループ)の説明会
7月21日(日)10時~12時 家族SST
7月28日(日)10時~12時 ふぁみりーテーブル基礎講座
「病気について」 院長 肥田裕久
 
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【編集後記】
今回は、2つのお出かけプログラムのご案内をしました。コロナ禍で制限されていたことが少しずつ戻り、また新しい形を作っていき始めています。ぜひ皆様にあったプログラムを活用し、回復にお役立てください(み)


 


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