見出し画像

そらむぎ通信 No.200 2024.2

訪問看護ステーション すてら

訪問看護ステーションすてら
管理者 木村 尚美

皆様、
今年は、新年早々には大地震という日本中を震撼させる出来事があり、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
関東もあたたかい冬だなと思っていたら突然に大雪が降ったり予想のできない自然の力には敵いませんね。

さて、ひだクリニックお台場が開業してから3年となりましたが、昨年5月には、訪問看護ステーションすてらを開設いたしました。『すてら』は、ラテン語の星の光を意味する名詞です。遠く何光年先までも明るい星の光を届けることに名を受けて。

都内でも、宙麦会の光を少しづつ送りつつ地域の中でたくさんの悩みをかかえている方や、新たな一歩を出せずに足踏みをしている方々へあたたかい支援を広げようと動き始めました。

すてらの看護師は現在5人プラス?人で、各地のナースたちや、ピアサポーター、PSW、OTさんたちの熱意ある支援のおかげでほぼ365日24時間の訪問看護を行っています。

ゴールデンウィークも年末年始も、頼もしいアクティブなスタッフたちのおかげで一人暮らしをしている利用者さんたちは安心して暮らせることを実感しました。

今後は、昨年、東京でグループホームを練馬区、豊島区、板橋区、大田区へ5ユニット設立した株式会社MARSと共に、仲間を増やして都内23区にとどまらず千葉県にもサービスを届けられる訪問看護ステーションを目指しています。
 
精神障害を持つ当事者やご家族にあたたかい星光をたくさん届けられますように。
これが願いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ご興味のある方は、ぜひお問合せください。


訪問看護ステーションすてら
安心して地域生活をつづけられるために
〒135-0091
東京都港区台場1-5-4-202
03-6457-2969


リカバリーストーリー

「リカバリーストーリー」を掲載します。リカバリーストーリーが皆さんの勇気や希望につながったら嬉しいです。
今月は、ペンネーム ダイさんです

★聞いている病名
統合失調症
 
★いつ頃からどんな風に病気になったか
思い返せば、高校3年生の大学受験の時に、近隣の物音が異常にうるさく聞こえ出して、両親にその事を相談しても暖簾に腕押しで聞き入れてもらえず、自分で勝手に色々な事をしでかしてしまった。
今思えばそれが、最初の症状だったと思う。それが両親にバレて、緊急入院させられた。当時は「精神分裂病」という呼び名だった。
 
★大変だった時期の事
初めて一人暮らしをした土地で、急に被害妄想が襲ってきた(28才)。部屋中をしらみつぶしに探したが、どこにも盗聴器や盗撮器は見つからなかった。その後も症状は続き、あちこち引っ越しして回ったが、症状は改善されなかった。

山奥で暮らしていた時に、被害妄想が極限まで高まり(39才)、様々な症状が出てきて息が苦しくなり、夢中で車で逃げ回っていた。それを見かねた父親に騙されて、緊急入院(医療保護入院)させられた。

今でもそれが原因で、父親との深い溝が埋まらない。5年後も再発し(44才)、再び医療保護入院となった。この時は幻聴やテレパシーがあった。

★おとずれた転機、変化につながった出来事
直近の医療保護入院で、退院間際に打った注射が転機だった。それ以降ずっと同じ注射を毎月打ち続けているが、症状が安定し、再発に繋がるような不安定な事はなくなった。8年に渡るB型作業所スタッフの手厚いサポートはリカバリーに繋がったと思う。
 
★現在の状況とこれから
8年間勤めていたB型作業所から、A型作業所に勤め始めて5か月が経とうとしている。これからは頑張って継続して勤めて、夢に向かって生きようと思
う。その際、色々な方たちの支援を受ける事となるだろうが、その想いに報いる事ができるように、頑張って夢を実現してゆきたい。
 
★今振り返って思う事
とても多くの人達にお世話になり、励まされ、時には心配させ、迷惑もかけてしまった。今思えば、それらは無駄にはなっていないように思える。

一方で、いや、本当の私はもっと別の所にある、医療機関でお世話になっているうちは、本当の問題解決には至らない、という自分もいて、今でもとても揺れている。それを訪問看護師さんらに相談するが、本当の答えは見えてこない。悩ましい限りだ。
 
★皆さんに伝えたい事
病気と健康は紙一重だ。当事者が病むと、健常者である家族も同時に病む。当事者のリカバリーも大事だが、同じくらい家族のリカバリーも大事であると思う。当事者と家族の関係性が、両者の状態を良くも悪くもするだろう。

だから、どちらか一方が良くなっても、もう一方が病気のままであると、その病状が足を引きずり、一方を再び病気にさせてしまう。両方のリカバリーなくして、本当のリカバリーはないと思う。

そらむぎ200号記念特集

そらむぎは、2024年2月で200号を迎えます。
長らく皆様に読んでいただき、感謝しております。
200号を振り返ってみると宙麦会、株式会社MARSの歩んできた歴史がたくさん詰まっています。

ひだクリニックは今年19年目となります。19年といえどもあっという間のように思いますが、振り返ってみると様々な出来事があり、懐かしく思うことがたくさんあります。

200号を記念して、愛読してくださっている方にプレゼントも用意したクイズにして振り返ってみたいと思います。正解者多数の場合は、厳正なる審査の上抽選とさせていただきます。奮ってご応募ください。

クイズ1
ひだクリニックの開院記念日は11月18日ですが、ひだクリニックの開院日は涙ぐましい秘話があり、実際には2005年12月でした。では、この通信 そらむぎのスタートはいつでしょう。
①   2005年11月
②   2005年12月
③   2007年1月

クイズ2
現在は「そらむぎ」として、発行していますが、スタート時のこの通信の名称は何だったでしょう?
①「ひだくり通信」
②「そらむぎ通信」
③「そらむぎ」

クイズ3
この通信では、シリーズ物がいくつかあります。最初の連載は、2015年8月からスタートでした。大変好評をいただいていたシリーズであり、ためになるものでした。それは、何だったでしょう?
①   「デイケアるえか」情報
②   「肥田先生のメディカルコラム」
③   「リカバリーストーリー」

院内の応募用紙で応募してね!!



エスパシオを応援しよう!!


2024年4月エスパシオがソーシャルフットボール全国大会に出場します。ただいま応援グッズ販売中です。
エスパシオ応援タオルを2000円で販売しています。
2月29日まで別紙申し込み用紙に記入の上、現金と共にスタッフにお渡しください


【ご案内】


2月14日(水)13時半~ スタディー病気の理解
~発達障害2~(自閉症スペクトラム・アスペルガー障害・広汎性発達障害・ADHD等
2月18日(日)10時~12時 家族SST
2月21日(水)13時半~ コーチング
「ポジティブ思考を身につけよう」~ポジティブ思考のメリット~
2月25日(日)10時~12時 ふぁみりーテーブル基礎講座
くすりについて 薬剤師
3月 3日(日)10時~12時 「べてる式家族当事者研究」
3月 6日(水)13時半~ ひきこもりの家族支援グループ
3月 7日(木)15時半~ クローバー家族
3月 7日(木)18時~20時 ペアレントトレーニング
思春期青年期対象 ご家族としてのかかわり方 個別相談 要予約
04-7157-2269(セントラルパーク)
3月10日(日)10時~12時 わいわい講座 院長 肥田裕久
「統合失調症~頂いたリクエストから選んでお話しします~」


クリニックからの情報を発信します。
LINEお友達登録をお待ちしております



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?