見出し画像

そらむぎ通信 No.197 2023.11

ありがとう!!
おかげさまで18歳!


ひだクリニックの誕生日は、11月18日。今年おかげさまで18歳を迎えました。今では、もう成人になりますね。たくさんの皆様方に支えられて、ここまで来ることができたと思います。感謝申し上げます。

開院は、ついこの間のようにも感じますが、その頃まだお若かった方が、お子様を連れていらしたり、まだ具合も安定しなかったメンバーが今では責任者となって仕事をしていたりと、時代の流れを感じます。

あっという間でしたが、本当にいろいろなことがありました。

ひだクリニックは、初めは、現在の外来と地下だけでした。それが、今では、現在のひだクリニックの建物1棟全部。そして、クリニックはセントラルパーク、お台場と3か所に。訪問看護もすぴか、すてらと2か所。他に相談支援事業所ファーレと医療法人では6事業所に。株式会社MARSでは、4事業所とその他の事業などずいぶんと大所帯になりました。

変わらないこと、変えずに大事にしていきたいこと、変わっていくこと、変えていきたいことなどいろいろなことがあります。これからも皆様と一緒に歩んで行けたらと思います。

ひだクリニックは、「みんなに笑顔がかえる」これをこれからも大事にしていきたいと思います。

これからも皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

ひだクリニックには、四季を表す窓があります。ご存知でしたか?この、そらむぎの題字の背景は、実はひだクリニックにあるステンドグラスの窓なんです。いらしたときに是非ご覧になってみてください。


ひだクリニック窓のステンドグラス

デイケアるえかでは、バースディーを行いました。



リカバリーストーリー

「リカバリーストーリー」を掲載します。リカバリーストーリーが皆さんの勇気や希望につながったら嬉しいです。
今月は、ペンネーム 鬼母 さんです。

娘は21年前「臭い、死ね」などの幻聴が始まりました。23歳で統合失調症と診断され服薬しましたが、副作用のジストニアによる首の斜頸になり、減薬したところ、幻聴や“サトラレ”などの症状が進み2回入院。27歳で脳出血を起こし右半身まひに。医師への不信感から断薬し、妄想から逃げ回り保護されるようになりました。

母子2人の生活だったのですが本人の暴言、暴力がひどくなり、私は家を出て別々に暮らすようになりました。その後も症状は改善せず、騒ぎを起こしては入退院を繰り返し、千葉で保護され9回目の入院に。

私はひだクリニックに繋がり、家族教室に通い始めましたが、娘はなかなか繋がりませんでした。36歳で退院、退院後ようやくひだクリニックに通院するようになりました。

その後グループホームに住み、クリニックの生活介護事業所に通いはじめました。「幻聴、被害妄想は頻繁でしたが、症状があっても生活できるようになりました。親が変わると子どもも変化する。クリニックは本人の夢を応援してくれる。」娘は、リハビリに励み、歩行は支障なくできるようになり、右手の麻痺が残るものの左手でクッキーを焼き販売するなど、夢をもって前進していきました。

お付き合いする彼もでき、一緒に暮らしたい思いから民間アパートへ引っ越し、賃金の高いA型で働き始めますが、また薬を飲まない日が続いて、A型も辞めて、彼との別れもあり落ち込み、癒しのために猫を、ペット不可のアパートで飼い始めます。

幻聴でアパートが見張られていると、また逃げて猫の世話もできないでい
ますと、その頃のそにあのピアスタッフに相談して、ひだに行くように言われますが、すんなり受け入れられず。

そんな時、これも幻聴ですが、「猫のシリウス君をひだに助けてもらわないと・・」と聞こえて、ひだを受診します。そこでいただいた1週間分の薬、下剤とジプレキサを全部飲んでアパートで倒れてしまい、10回目の入院になります。

2019年5月10回目の退院をして、そにあに戻り通所。働きたい希望が大きくなり、就労移行支援事業所コパスから2020年12月今の職場、日大松戸歯学部付属病院管理課に事務員として障害者雇用枠で就職します。

ここまで23年かかります。娘は今になりひだに繋がってよかった。こんなに当事者のことを考えて楽しい行事や勉強をさせて下さるクリニックは、たくさん入退院したが、なかったと感謝して利用させて頂いています。

親は、今振り返り、リボンの会で鬼母宣言をすることで、親の覚悟ができ、娘を助けない助け方選んで、助けない結果として右マヒの娘も南流山で一人暮らし、衣食住、金銭管理すべて一人で片手でできるようになり、また逃げ回ったおかげで、体力が付き、買い物袋を持つため杖もつかずに生活ができるようになりました。

「諦めなければ夢は叶う」「親の覚悟が大切」「口を出さない、手を出さない、金を出さない」この名言をしっかり身に着け毎日“ありのまま”“任せる”を読み返し、「親が変われば必ず子どもに変化が訪れることを信じて、あせらず、ゆっくり、時間がかかりますが見守っていくことが一番だと思います。

私も親として、経験した苦労と対処法を少しでも新しい不安でいっぱいのご家族様にお伝え出来、一緒に当事者の変化を見守って行きたいと思います。 

RUECAシャツとVinakaTシャツどちらがお好き?

RUECATシャツ表面
RUECATシャツ裏面


VINAKATシャツ表面
VINAKATシャツ裏面

あら?どこか見たことがあるような・・(笑) 今年は楽しいパロディー Tシャツになりました。


【ご案内】
11月19日(日)10時~12時 家族SST
11月26日(日)10時~12時 ふぁみりーテーブル基礎講座
「自立のための制度・社会資源」精神保健福祉士 宮崎りつ子
11月27日(月)10時~12時 ピノキオ家族教室(思春期青年期)
12月 3日(日)10時~12時 家族シンポジウム
12月 6日(水)13時半~ 引きこもりのための家族支援グループ
12月 7日(木)15時半~ クローバー家族
12月 7日(木)18時~ ペアレントトレーニング
思春期青年期対象 ご家族としてのかかわり方 個別相談 要予約
12月10日(日)10時~11時 わいわい講座
~成年後見制度を知ろう~
12月13日(水)13時半~ 病気の理解
~フリートーク(最新情報から質疑応答まで)~院長 肥田裕久
12月20日(水)13時半~ コーチング
~セルフトークを身につけよう 特別な独り言~

家族教室はいずれも 南流山ひだクリニック3階にて行っています。
初めての方はお気軽にクリニックにお問い合わせください。

<お知らせ>
*11月24日(金)ひだクリニックセントラルパークは休診となります。
*12月3日(日)10時~12時家族シンポジウムを行います。
ご家族の方ならどなたでもご参加いただけます。ご家族からの、リカバリ―のお話が聞ける貴重な機会です。是非、ご参加ください。
*LINE登録をお願いします。クリニックからの情報が発信されます。


<お台場Vinakaからのお知らせ>
12月スケジュール
4日(月) コミュニティカレッジ:当事者研究
8日(金) コミュニティカレッジ:るえか式心理教育
11日(月) コミュニティカレッジ:金銭管理プログラム
18日(月) コミュニティカレッジ:健康回復プログラム
22日(金) コミュニティカレッジ:FACE DUO
25日(月) イベント:クリスマス会
27日(水) 港区誰でもスポーツ(港区ふれあいパーク)16:00~
 
12月はクリスマス、望年会と後半にイベントがあります。
月曜日と金曜日(隔週)で開催しているコミュニティカレッジも実施していますので、皆さん予定しておいてください。



【編集後記】カレンダーのイラストコンテストにたくさんのご応募ありがとうございました。出来上がりました。来年、飾ってあるもの是非ご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?