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2020年のPodcastはプラットフォームからアドテクに

本記事は上記の記事を要約して構成されています。配信日: 2019/11/4

Podcast界隈で2019年の振り返りは「プラットフォーム」で2020年は「アドテクノロジー(広告)」、司会者による読み上げ広告から自動で最適化された広告の配信になるとの見方。

プラットフォームが発展して聴取率やターゲティングの解析が出来るようになった2019年から、そのターゲティングデータを使い広告の自動配信が始まるのは自然な流れかと思います。YouTubeのように収益化が出来るようになれば参入する人も多くなり、続けるための資金を調達することが容易になるので良い流れになることが想像できます。

記事内ではSpotifyやPandoraの話が主ですが、広告配信の長であるGoogleもPodcastプラットフォームを開始しましたし、Apple Podcastもアナリティクスの提供を開始したのは2017年です。

しかしながら、どのプラットフォームもPodcastを配信しているサーバーを中継しているだけなのが気になります。配信時に音声ファイルを中継しているプラットフォームのサーバーがダウンロードし、音声ファイルを解析して分割(あるいは話の途中でも強制分割?)、聴取しているユーザータイプに合わせて広告音声を結合、ユーザーに配信。今までのPodcastFeedを中継しているだけのタイプでよかったプラットフォームに比べると必要な手数が多く、現実的ではないように思われます。

中継プラットフォーム毎に広告を入れ込む処理をするよりも、音声ファイルをアップロードした際に広告を入れるか、音声ファイルをホスティングしているサーバー上で結合する方が効率がいい気がしています。そうなるとAncherやRadiotalk、omny.fmのようなホスティングプラットフォームの方が強みがあります。

記事で取り上げられていた話は主に米国ですが、日本でも音声広告の取り組みは始まっているようです。たとえば株式会社オトナルさんとニッポン放送との提携記事

記事公開日時は2019年10月8日、ニッポン放送のPodcast番組に自動的に音声広告が入るようになるそうです。

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こちらの広告配信の流れがわかりやすいかと思います。ニッポン放送はPodcastの音源を作成し配信、otonalでの処理が挟まり広告を自動的に挿入する仕組みのようです。あとはSpotifyやApple Podcastに配信されます。

前述した中継プラットフォームの仕組みになる(?)かとは思いますが、各種プラットフォームに配信する前段階で広告が入れられるのはある程度現実的なのかなと思います。

配信日時、位置情報、デバイスによるターゲティングも可能になる、とのことですが、ダウンロードが可能なPodcastとしては全てを網羅するにはそれなりに難しいところがあると思いますが、可能になれば広告配信としては有効な手段になるのかなと考えています。

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