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日記:NGリスト・OKリストは現行犯という意味で大きな潮目:ザーザー降りの雨の中で

BBCドキュメンタリー、そして実名で告白したカウアン岡本さんから少しずつ事態が変わり、それはまるで雨みたいに、最初は雨?え?雨?ってポツポツだったのが、だんだん間合いが短くなっていつの間にかザーザー振りという。世界は大体こうやって変化するのだろうなあ。

ジャニーズ問題はずーっと、マスコミの問題とも認識されていました。
それでもさらに一つ、潮目が変わったかもしれない。。。と思ったのがNGリスト・OKリストの発覚でした。そしてその功労者はArcTimesの尾形さん・望月さんだったと思う。

ArcTimesさんが会見でちゃんと抗議をしたから、井ノ原氏の「落ち着きましょう」というトーンポリシングを引き出され、それに対して会場の一部マスメディア(喜び組というネーミングをどなたかがしていて、ピッタリなので以後そう呼びますが)の拍手が生まれ、司会の元NHK松本氏は「公正です」「フェアです」を繰り返しました。翌日には「イノッチ株爆あがり」「元NHKアナウンサーのフェアな司会ぶり」「暴走記者」といったウェブニュースが一斉に放たれました。そしてその上で、「NGリスト・OKリスト」が発覚した。

会見時にもし、尾形さんと望月さんが抗議をしていなければ、「NGリスト・OK
リスト」はここまでセンセーショナルな役割を果たさなかった
でしょう。一部の知識人やジャーナリストは批判するでしょうが、それはSNSやYouTube内にとどまり、広く報道されることはなかったと思う。「確かにいけないことだけれど、記者も酷いからね」という論点すり替えと冷笑に埋もれたのではないかしら。

広く地上波で、ジャニーズ側と喜び組のあそこまでのパフォーマンスを引き出したからこそ、彼らの嘘と救いようのないアンモラルが動かしようのない証拠として立ち上がりました。
最後まで行儀よく「会見ルール」に従ったり、「ルール内でもベストパフォーマンスを」なんてことをしていたら、この根っこから腐った体質がここまで暴かれることはなかったでしょう。

これまでもマスコミはジャニーズと共犯だとみんな分かっていましたよね。でもそれはあくまで「過去のこと」や「報道しない自由」だった。それに対して今回のことは、ここまで喜多川氏の性犯罪が明らかになった「現在」において行われた「共犯」、つまりは「現行犯」なのです。そこが、大きな違いではないでしょうか。日本のマスコミが、報道する側ではなく、明確に「報道される側」の陣に自ら足を突っ込んだという意味で、大きな意味を持つ可能性のある局面だと思います。

ジャニーズ事件が投げかける問題は、いくつかのレイヤーに分かれています。
そのレイヤーの一つがマスメディア問題でした。だからこそ、ここに大きな光が当たった今回の「NGリスト」問題は、ジャニーズ問題の本筋の一つだと思います。そしてこれが政府や官公庁の報道の異常さと同根という意味で、その他(直近では辺野古やインボイスなどなど、挙げればキリのない)様々な問題の好転にもつながる大きな裂け目です。

ともかくも「NGリスト」の当事者となり、それをその場で糾弾したArcTimesさんにとっては、ジャニーズ問題に取り組むということが、多くのウェブメディアが果すマスメディアへのカウンター言論や補完情報の提供に留まらず、直接的にマスメディアの嘘を突き崩すという意味合いにフェーズが変わりました。
これはジャニーズの被害者がジャニーズに挑むのと同じくらいに力の差のある挑戦で、同じくらい日本の将来を占うイシューだと思います。そう思うと、本当にクラクラするような挑戦であり。。。ArcTimesさんが心配になりますが。。。

すでにザーザー降りの中を踊り続ける「ジャニーズ問題」。さらに大きな嵐となる芽を孕み、渦中にいる方々の誰もが大変な思いをしていると思います。勇気を持って行動しているすべての方に感謝を表します。

[日記:2023年10月8日]



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