第1話 巫女さんがやって来た~④ 愛をまき散らせ~
大川の川沿いをひたすら走り続けて、どこまでたどり着いたのだろうか。ビルの谷間から遠くに天守閣が見える。おそらく京橋辺りだろうか。真冬のランニングは体に堪える。私達三人は追手が来ない事を確信し、ようやく落ち着き、呼吸を整えた。
輝子「よっしゃ撒いたな。みんな大丈夫やな?」
大丈夫な訳あるか・・・まぁいいや・・・まったくすまなかったな。巫女さんまで悪者扱いされて。一駅分もランニングまでさせて。
巫女「ありがとう。助かったんだよ。でも、私が悪かったのに・・・それに暴力は良く