【詩】色褪せてく通り道
「 愛してるって言わないで
とても哀しくなるもの 」
庭に埋めたあの木蓮の木が咲く頃には
一緒に居られるかわからない
遠すぎたね私たち
一緒に笑った日々が
今は懐かしい
貴方あまりにも歩くスピードが早すぎて
私たまにツンのめった
あの通りに
あの町の角に並ぶ私たち
どこか不釣り合いに見えたでしょうね
貴方は太い黒縁の伊達眼鏡かけて
おどけて見せた
私はでも苦笑いしただけだった
いつかそんな思い出までも遠い未来には
楽しく語れる時が来るのかな
貴方と歩んだ人生が
誇らしいと思える時が来るのかな
──それともこのまま共に
終わりまで続くのかな
何事もなかったように──
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