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【詩】紡ぐ命よ仮の音の

紡ぐ命よ
仮の

魂の震えが耳に届く時
小雨があたるように感じるのはなぜか

髪の毛に湿気た空気蓄えながら
足下で右往左往するアリンコたちを
一つ二つと数えてた
あの冬君はまだ子供なのに
逞しかった

夕暮れになると
やってくるピーヒャラリーが
おかしくて
いつまでも笑って転がって
いつの間にか眠っていた

紡ぐ命よ
仮の音の

君よ永遠の少年でいてほしいと
想っていたのです

君よ永遠にと──

紡ぐ命よ
仮の音の
儚さの哀れを知る日々でした

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