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もっと悪人になりたい

私はおばさんでいい。世の中の必要悪でいい。何のことかというと昨日の夜はイタリアンだった。最後の飲み物にディカフェインがないので困っていたらオレンジジュースならあるとのこと。コース料理の最後にジュース。いまいち。いや怒ってはいない。でもお店の外まで来てくれたシェフに「カフェインフリーがあったらよかったな」と、と、あくまでも愛想よく言った。そしたらシェフも笑って「ありがとうございます」?と何度も会釈。いやいや、美味しかったです、ありがとうございますとこちらも何度も会釈。しかし危うくクレームになりそうなセリフをかましてしまった。せっかくわざわざ出てきてくれたのに、自分でも嫌な気分になったけど、その後開き直って、「私はおばさんだから、なんでも言うのよ」w と自分に言い聞かせた。うーん、まだおばさんになりきれてないのか、心の少女が恥じらっている。これじゃあ何のために歳を取ったのかわからないじゃないか。じゃんじゃん言いすぎて嫌われるのは勘弁だけど、これね、やりすぎると本当ハラスメントになるから難しい。歳をとると言いたいこと言うおばさんになる。開き直るのだ。あー私はもう何言ってもいいのさ。嫌われても気にしない。しかしね、そういうのって周りにちょっとだけ迷惑かける程度ならいいと思ってる。あーしょうがないよねって思われる程度。誰も本当のことだけど言えないことってあるじゃん。遠慮しちゃってさ。そう言う時だよ!この私が出てきて「あんた、こういう所直しなよ」w、わ、うざい?うざいかもねw でもでもほっとしている輩だっているはず。あースッキリっていう人だっているはず。しかし感情的になってエスカレートするのは避けよう。で私は日々精進することにする。世の中のために悪人になるのだ。「あなた、そんなに我慢しなくてもいいのよ?」と余裕綽々、泣きそうになった若者に優しく言うのだ。

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