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詩集 月光読書 弍

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何気なく思いついた詩を書いていきます。最初の月光読書はノベルデイズにあります。https://novel.daysneo.com/author/lunagon/
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【詩】どうしようもなく刹那に

冷たい涙がこぼれ落ちて 君を想う気持ちが強くなる 明日会えるかと楽しみで でも不安になるのはどうしてかな 秋の花が咲いている 冬の花は何処へ行けば見れるのかな 君の笑顔も同じように いつまでも同じように同じ場所で 見れるかわからない 僕より先に逝ってしまわないよう 大切にするから ずっとずっとそばにいてほしい 花のように生きる君だから 花のように散ってしまうのが怖いんだ 不安な夜に想うこと⋯⋯

【散文詩】大天使ウリエルの独白

それは、旅の道なかば、気まぐれに降り立った白く瞬く地でのことだった。 深く藍色の夜空に三日月が浮かび、ほのかな灯しが純白の砂丘の上を綺羅綺羅と輝いていた。 冷麗な彼女に、すっかり時を忘れ見惚れていると、背後から生暖かい風がふうと私の頬をかすめ、次に真横をまたふうと何かがかすめていった。咄嗟に振り返ると、遠くに、どんよりとした雲か霧のにじんだ点が、次第にゆっくり形をとってふくらみ、そのうちに、一頭の立派な馬と、馬にまたがった一人の青年の姿となった。 この目は見張ればどこまで