マガジンのカバー画像

詩集 月光読書 弍

47
何気なく思いついた詩を書いていきます。最初の月光読書はノベルデイズにあります。https://novel.daysneo.com/author/lunagon/
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

【詩】秋陽の中涙して

【詩】孤独、それから時々雨

マガジン(「つぶやき」は入らないので)詩集 月光読書に入れるため同じものを作成しました。

【詩】ルナティック

憂鬱な夜 ルナを眺め 溜め息ついて 貴方を想う 傷ついて 傷だらけになって 涙で前が見えなくて それでも側に居たかった 耐え難い程バカなあたしは 貴方の名前 最後まで知らなかった 今からメール送るから 教えてと願っても もうきっと通じない あたしはルナ みんなが怖がる女なのに 貴方だけは本物だった 本物の男だった

【詩】紡ぐ命よ仮の音の

紡ぐ命よ 仮の音の 魂の震えが耳に届く時 小雨があたるように感じるのはなぜか 髪の毛に湿気た空気蓄えながら 足下で右往左往するアリンコたちを 一つ二つと数えてた あの冬君はまだ子供なのに 逞しかった 夕暮れになると やってくるピーヒャラリーが おかしくて いつまでも笑って転がって いつの間にか眠っていた 紡ぐ命よ 仮の音の 君よ永遠の少年でいてほしいと 想っていたのです 君よ永遠にと── 紡ぐ命よ 仮の音の 儚さの哀れを知る日々でした