【家庭菜園】最適PHと施肥基準を閲覧するアプリを作ったので公開
こんにちは、そらまめです。
畑に石灰をまいたり肥料を入れたりするとき、「化成肥料を一つかみ」のアバウトなレベルからもう一歩進めるために、最適PHと施肥基準を参考にしているのですが、いちいち調べるのが面倒なので閲覧用アプリをつくってみました。
よかったらご利用ください。
アプリの概要
PCやスマホのブラウザで利用する、いわゆるWEBアプリというやつです。下のサイトにアクセスすると、スマホのアプリっぽい画面がでてきます。スマホでの利用を想定していますがPCでも使えます(画面の大きさを調整してください)。
一覧から野菜を選んでタップ(クリック)すると
こんな一覧が見られます。
とりあえず情報をかき集めて納めてみたところなので、未投入の項目があったり整合が取れなかったり、色々と課題はありますが、追々整えていきます。間違っている情報があったらごめんなさい、修正します。画面については、味も素っ気もありませんが、まずはここからと。
こんな使い方でお願いします
いきなり言い訳っぽいですが、「全ての土に当てはまる」という基準値はありませんので、自分で調整していく必要があります。
例えば、以下の条件が変わると施肥量も変わってきます。
土の性質:黒ぼく土、沖積土など
土の状態:腐植、堆肥の量など
栽培環境:露地、ハウスなど
施肥方法:全面施肥、溝施肥など
ただ、0スタートでは効率が悪いので、
・ 施肥量が多いのか少ないのか
・ 窒素、リン酸、カリの比率は?
・ 追肥は必要なのか
などをざっくり知るために使ってもらえればと思います。野菜がうまくできたらそれが正解です!
アプリの基準値についてですが、当方、専門家ではないので市販の書籍やネットで入手できる情報を参考にしています。情報によって値が違ったりするので「だいたいこの辺」というところを独断で選んでいます。ご了承ください。以下、調べた際の覚書を。
PH
意外と値が統一されていなかった。過去の改訂によってPHが高くなっていった経緯がある模様。「PHを高くする→微量要素が吸収しずらくなる→肥料を増やす」という図式となるので勘ぐってしまうが…。植物生理は年とともに変化していくものでもないと思ったので、より低い値を採用した。参考情報がリンク切れのため出典だけ記載。
安田典夫:土壌PH,農業技術体系・土壌肥料編・基本105-110p
必要な養分
野菜の養分吸収量が分かれば、そこから施肥量を組み立てていけるのではないかと思って探してみたが、ほとんど見つかりませんでした。数字も統一性がなかった。
① 関東東山土肥技連協資料
② 尾崎尚人:我が国の農作物の養分収支
②の資料から引用すると
全体としてデータ数の少ない作物が多い。また、同一作物でも養分吸収量が大幅に異なり、ほとんどの作物で最大値が最小値の2倍以上である。これは、栽培時期、栽培方法などの違いによるものと推定されるが、全体を代表できる平均値を得るためには、さらに多くのデータを収集することが必要である。
ということなので、登録しようか迷ったけど登録しました。
施肥基準
こちらは各県が基準値を出しているので統一した値になると思っていましたが、そうでもありませんでした。施肥量を減らす方向で施肥基準を改定している県が多く、昔は「肥料多め」に寄せていたようです。
結局、主に種メーカの情報を参考にさせていただきました。
タキイ ⇒ 家庭菜園 野菜栽培マニュアル
都道府県施肥基準等
おわりに
なんでこんなに施肥量にこだわっているかというと、施肥量が少ない方が健康でおいしい野菜ができると思うからです。
私は貸農園で栽培しているので(毎年区画が変わる)、土の状態を確認し、それに合わせた施肥をする必要があると考えています。そのための一つのツールとして作成しました。ご意見、ご要望あればコメントください。
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