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【そらくもは、夢を見る】『朝お腹が痛くなっちゃうから、学校に行けない…』『でも、大丈夫!』に、なったらいいな☆ミ(2020/8/25 08:10 一部改)


4月から、小学2年生になりました。
学校は、すきです。
友だちに 会えるし、
みんなと あそぶのが、大すきです。
あと音楽の時間も、大すきです。

でも わたしは、教室で 食べる
きゅう食が にがてです。

わたしの せきは、
黒ばんの すぐちかくです。
一番前なので、じゅぎょうの時に
こなも とんできます。

チョークのにおいが
たくさん のこっている教室で
きゅう食を食べていたら
この前、気もちがわるくなって
とちゅうで はいてしまいました。

「きたなーい!」「きゃー!」と
おなじクラスの子たちに
大きな声で 言われて、
声を出している子たちの
こわい顔を見ているうちに、
わたしは とても
かなしくなりました。
先生は、その時
ちゅういしてくれて、
おなじクラスの子たちは
すぐに あやまってくれました。
でも教室で きゅう食を食べるのが
こわくなってしまいました。

学校はきらいじゃなくて
行きたいと思っているけど、
きゅう食のことを考えると
毎朝 おなかがいたくなりました。
おなかがいたくて ないていると、
もっと おなかがいたくなりました。

わたしは、しばらく
学校を お休みしていました。

そしたら、ある日先生が
家に電話をかけてきてくれました。

先生と、いろいろな
お話しをしました。
きゅう食がこわくて
いつも朝になると
おなかがいたくなる話もしました。

そしたら先生は、
「じゃあ、しばらく OriHimeで
 学校にくる?」と言ってくれました。

つぎの日から、わたしは
国語・算数・音楽の時間だけ、
分しんロボットOriHimeをつかって
じゅぎょうを聞いています。
きちんと出せきできているかを
チェックするために、
お母さんかお父さんが、じゅぎょう中
15分に1回パスワード入力してくれます。
パスワード入力すると、OriHimeの目を
特別な色で点滅させることができるのです。
先生が教えてくれた、
分身ロボットをじゅぎょうで使う時の
やくそくです。

おなかがいたくて学校に行けなくても
教室のようすが見られたり、
休み時間にジェスチャーもしながら
友だちと話せて、うれしかったです。

この前、音楽室に いどうする時
OriHimeをはこんでくれた
クラスメイトのチエちゃんとミカちゃんが、
『9月になったら、音楽会のれんしゅうで
    たいこやふえの
    じゅぎょうが始まるよ。
    いっしょにれんしゅうできたら
    うれしいな!』と教えてくれました。

給しょくはまだ こわいけど、
チエちゃんとミカちゃんといっしょに
音楽会のれんしゅうがしたいです。
先生に、わたしの気もちをつたえて
そうだんしてみたいと言ったら、
お父さんとお母さんは
『おうえんするよ!』
『今こまっていることはない?』と言って、
わたしの話をたくさん聞いてくれました。
9月になったら、また少しずつ
学校に行きたいです。

お母さん、お父さん、いつも
じゅぎょうの時いっしょにいてくれて
ありがとう。
先生、かなしい気もちだったわたしに
分しんロボットを教えてくれて、
ありがとうございました。
OriHime、わたしと友だちをつないでくれて
ありがとう!

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↑ これは、空想のお話( ..)φ

そして、上のお話には
描き切れていないところがあって、
この学校では
まだ大人の人たちが
考え続けなければいけない宿題が、
いくつも残っているんだって。

分身ロボットで学校と繋がっても
出席日数には数えてもらえなくて、
欠席になってしまうこと。
中学校受験をしたいと思ってる人が、もし
小学6年生の時に同じような事をすると、
出席日数が不利になるも知れないこと。
そんな条件にも関わらず、必ず
養育者の誰かが隣で授業を一緒に受け、
15分に1回メールで配信される
出欠確認用パスワードを入力して、
分身ロボットの目を2色で点滅させる
設定をし続けなければいけないこと。
分身ロボット対応している授業の種類は
まだ少なくて、公立の小学校では
国語・算数・音楽だけなんだって。
『うんえいじょうのつごう』って
いうものらしい。

でも、とりあえず大人の人たちは
小さい人たちを今よりもっと
大切に扱いたいねって話し合った。

そして
どんな家庭に生まれた未成年者でも、
どんな理由で『不登校』になったとしても、
社会から分断されないように。
『その場に居ない人に、
    席は一応あるけど
    繋がりはあまり無いよ』っていう
善悪の味付けをしたような
白黒の繋がりではなくて、
なんとなーく日和見な
優しい灰色の繋がりが増やせるように。
新種のウィルスや自然災害、
他にも 望まないけれど起こってしまう
悲しいこと・苦しいことの中でも、
少しでも繋がりが多く在るように。

たくさんの人の
たくさんの願いを抱いた
土俵をつくってみたよ…っていう、
想像の中のお話。

大人の人たちは決して完全じゃないけど、
いろいろ考えていきたい人は
たくさん居るから、どうか
『未成年』と言われている人たちと、
共に善いものをつくりながら
歩める世の中で在りますように💫

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もしかしたら、こんな学校も
今もう何処かに
在るのかも知れないけれど、
そうじゃない学校の方が
多分まだ多い気がする。

今もう学校に通っている
お兄さん・お姉さんでも、
もし困った時は
こんな選択肢もあるんだよ、って
言えるような土俵が今より
もう少し増えたとしたら。

未成年の人たちの中で
『ドキドキする』の不安顔じゃなくて、
『こんな学校なら安心!』って誰か
笑顔で言ってくれるようになる子、
もしかしたら居るかな?💫

そして笑顔の中に、
坊も居てくれるかな?💫

『そんな選択肢はありません!』って
言われちゃう学校は、今と変わらず
これからも たくさん在ると思う。
でも『選択肢ありますよ!』って
言ってくれる学校が、いつか
同じくらい たくさん
在ってくれたら、嬉しいな✨

そらくもは、
『こんな学校あったらいいな』の
夢を見る(。-ω-)zzz