見出し画像

【日記】はじけるスポットライトとわたしのかんがえごと


仕事帰りにスーパーに寄ったら、入り口すぐのスポットライトが、バババババーっと点滅していた。

その下を通った父娘は手を繋いでて、あったかさと殺伐さがまざった世界だった。

それを見て思ったのは、「私は父と手を繋いだ事があったっけ?」という事だった。

父に手を引かれて歩いた覚えがないんだけど、それはただ、自分が忘れているだけだって思いたい。

父はよく、「家族なんだから」と言うんだけど、それが私はあまり好きじゃない。

関係に固執したくない。

形があるからそうなんじゃなくて、そうだから形を保たないといけないんじゃないかなあと、思う。


仕事を辞めたいんだけど、とても漠然としている。

大きな会社によくある(のかは知らないし別に大きな会社でもないけど)この管轄は自分じゃない、みたいな、仕事をみんなでバレーボールのトスのように回していっている雰囲気が強くて、だからもっと、自由で、よっしゃやるか、みたいな気持ちになりたい。それでお金がもらえたら最高。でもブラックは嫌。休みはちゃんと欲しい。

文字を並べて働けるようになりたいけど、一生無理なんだろうなあ。

何度か賞に応募して、だめだったら諦めようって思いながら、まだ私は、だらだらと諦めきれずにいるよ。

そういう仕事ができたらいいのになあ。



来週母と旅行に行くのに、計画を立てられていない。
でも旅館は取ってあるから楽しみ。

朝バイキングがとっても良さそうなところだった。

今のうちに母と会っておかなきゃ、と、生前の義母を思い出しながら思う。

私はムーミンが好きで、義母がある日、ムーミンの雑誌の付録?ポーチ?を持っていた時、あの時、義母が元々ムーミンが好きなんて聞いたことなかった、私が好きだって言ったから会話でも弾ませようと持ってくれてた、私からあっそれ!と言わなきゃいけなかったのに、持ち前の大きな人見知りが邪魔して何も言わずに終わってしまった。

あのとき一言言えたらなあって思い出してしまうね。

私と母が旅行に行くって行った時に、夫はなんてことないみたいに「うん、そうだね、行っておいで」みたいな事を喋った気がするんだけど、どうしてもやっぱり、今のうちに行っておいで、と私には聞こえてしまった。

元気なうちに行っておいで。

どうなるかなんて分からないから。




私の思考は、あのスーパーのスポットライトみたいに、脈絡なく弾けては光る。

おわり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?