記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【感想】旦開野の舞が最高だった【映画「八犬伝」】

10月25日から全国で公開されている映画「八犬伝」。一八犬伝好きが見に行ったので、感想を書いていく。ネタバレとか気にせず書くので、よろしく。


八犬伝どんだけ好きなの?

今回の映画の感想を語る前に、私がどのくらい八犬伝が好きなのか書いていく。

きっかけはこぐれ京の“南総里見八犬伝”

出会いは小学校高学年。クラスの本棚に角川つばさ文庫の南総里見八犬伝(文:こぐれ京 原作:滝沢馬琴 絵:永地 キャラクター原案:久世みずき)がおいてあった。その本棚の中で読みやすそうだったため、手に取った。これが八犬伝との出会いである。
これを書くにあたり角川つばさ文庫の八犬伝を再度検索したら、最近表紙が変わったことを知った。信乃が剣を振っていてかっこいい。
この話を読んで、私は毛野にハマった。人物紹介と登場シーンの挿絵の毛野が超かわいい。何度繰り返し読んだことか。
そして角川つばさ文庫には「サトミちゃんちの8男子」というシリーズがある。これを読むとまた本作が楽しくなるというレビューをみて、読んだことない私は読みたくなった。

本や映像で八犬伝に触れる日々

そこから様々な編著の八犬伝を読む日々が始まる。小説を中心に高校時代までに10作品程度は読んできた。図書館に来て最初にすることは八犬伝を探すことだった。ものによっては厚い本で8巻以上の作品もある。ただ、大まかな流れは把握しているため、読み進めることができた。仁義8行を覚えて親に披露したのも懐かしい。
また、薬師丸ひろ子も出演している映画「里見八犬伝」もDVDを借りて観た。私は当時八犬伝の小説を読んでいたので、八犬士の年齢感が違ったり、「玉梓の顔の皮をはぐシーンなんてないだろ!」となったり、「物語ちがーう!」という感想を持った。もう観たのも10年近く前なので、今みるとどんな印象を持つのだろう。

旅行で千葉県安房をまわる

他には当時、親に協力して行った聖地巡礼の印象も残っている。館山城や最後8人が暮らした洞穴を実際にみた。移動中、看板に「安房」という文字が出てくると嬉しくなった。千葉に来たのにディスニーに行かないというなかなかの旅だった。

こんな私がみた映画「八犬伝」

ここからは学生時代にドはまりし、今回、久しぶりに触れた八犬伝の感想を書いていく。

葛飾北斎が良い爺ちゃんだった

私はあまり前情報を入れずに映画を観たので、始まってすぐ葛飾北斎が出ることに驚いた。私は弓張月については一切知らないので、北斎が関係あることを知らなかった。挿絵の担当が葛飾という名字だったことは覚えていたので、そういう繋がりだったのかと初めて知った。中高時代に北斎の話を知っていたら、勉強でも2人を繋げて覚えていたと思う。教科書に並ぶ2人が友達だったことにびっくりした。
そして本当に北斎が良い爺ちゃんだった。解釈一致イラスト書くわ、ニコニコしているわ、話聞いてくれるわで最高すぎるww。2人とも本当に長生きしたんだね、生き切ったんだねとほっこりした。
よく考えてみたら、推しの話をしたら神絵師の友達が解釈一致のイラスト書いてくれるということ!?幸せすぎるだろ。

ところどころ「えっ違うだろww」

「毛野と出会うのって小文吾だよね!?」「毛野もっと強いよね!3~4人くらいパッと倒してよ!そして小文吾背負って綱渡りしてよ!」「大角と丶大法師が出会うの!?」「大角の太陽が木を過ぎるまで勉強しているシーンは!?」「みんなバラバラにならないの!?」…etc.
上映時間があるので、端折るシーンもあります。当たり前です。ただ、映画を観ながらツッコミが何度も出てきました。

旦開野綺麗過ぎる

八犬伝のハマったきっかけである毛野もとい旦毛野。登場シーンでは超綺麗な舞を踊っていて最高だった。頭で想像していた踊りを実際に見れて幸せだった。でも、玉梓にすぐやられるシーンを観て、毛野もっと強いでしょ!!やれるよね!!という厄介オタクが出てきた。
ただ、最終決戦の穴のシーンとかは解釈一緒だった。というか毛野は船の部隊だよね!?おとりの船とか塀とか作ってなかった?毛野大好きなので、つっこみつつも幸せになった。演者さんとても素敵でした。

音音(おとね)出るの!?

学生時代に読んだ小説の中で登場していた音音(おとね)。一おばあちゃんなのだが、完全に文字のイメージで覚えていた。「音音(おとおと)でおとねって読むの!?」ということでどこか好きになってた。
そんな音音が今回の映画で登場して驚いたし、嬉しかった。

お路素敵すぎる

目が見えなくなった八犬伝を書かせてくださいと話にいったシーンが大好物。涙出てきた。自分の無力さを把握しつつも、八犬伝に対する熱があるのが素敵すぎた。1文字ずつ丁寧に。そして最後までやりきった姿勢が最高だった。

まさかの智の珠が出る

グッズとして発売されている珠チャームコレクション。8つの種類から1つがランダムで入っている。今回、1つ購入した。そしたらなんと最推しである犬坂毛野の珠“智”が当たった。まさか…という感じでとても嬉しかった。

久しぶりに触れた八犬伝

とにかく楽しんだ半日だった。久しぶりに学生時代の好きに触れた。これからも何かのきっかけがあったら、自分の好きに触れていこうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?