2

2という数字は、いつも恋人を連想させる。

私はねちっこいくせに飽きっぽい。同じ相手と2年を共に過ごせたことがない。

そんな私も、長い片想いをしていたことがある。タイミングの合わない彼と自分を、恋物語のようだと自惚れたこともある。ずっと、運命のように思っていたところもあるのだろう。

そんな彼は、もうすぐ結婚する。2年ぶりに私の誕生日に届いたメッセージでそれを知った。悲しくはなかった。でもようやく、過去にできたと安堵した。

どうか彼に、2人に、幸多かれと願っている。

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