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境界線と軽口

まだ暑さが厳しい日だった先日、中学校の避難訓練の一貫として生徒の引取訓練に参加してきました。

避難訓練の生徒引取訓練

小学校までは緊急時の引取訓練と言うのはなんどか参加をさせてもらいまいしたが、「中学校でもあるのか・・・」と思ってしまいました。
生徒が集合するまでの間、冷房の効いた涼しい体育館で、その時に前後横のお母さん方とくだらない話をして待っていました。
そのお母さん方、お兄ちゃんお姉ちゃんがいたり、そしてそこが自分が卒業したというお母さんもいたのですが「ここの中学校の引取訓練は初めてだよね」との事でした。

親と並んで歩くのが恥ずかしいみたいです。

そんなおしゃべりをしている中、保護者の待つ体育館に整然と生徒たちが入場してきました。
参加していない保護者もいらっしゃいますが、参加している方の子は親が先に連れて帰ってこれます。
ぼくは、むすこのクラスで2番目。
ボウズ頭で目立つむすこ。
むすこと目が合うと担任の先生に挨拶をしました。
むすこと会うなりこう小声で言います。
「おとうちゃん、早く出よう。」
そして、そそくさと体育館の出口へ向かいます。
なんか親と並んで歩くのを見られるのが恥ずかしいみたいです。
そう察して、むすこのともだちがぼくに何かを言いたげな顔をしている子もいましたが、笑顔で挨拶するだけで何も言わずに目で合図して外に出ました。
「校門でまってるから」
そう言って昇降口に靴を履き替えに行かせました。

外では親との境界線を張るむすこ

校門でも他の生徒が手を降ってくれましたが、ぼくだけ手を降ってむすこだけそそくさと帰ろうとします。
「みんなに挨拶しなくていいの?」
「いいんだ」
やっぱりやっぱり親がいると恥ずかしいのかな?
ともだちに余計な事を言わなくてよかった。
明らかに外では親との境界線を張って「おれはお父ちゃんとは違う!」と言う態度に思春期特有の成長を感じました。
お母ちゃんが一緒だとそんな事無いみたいなんですけどね。

外での軽口は慎もう

引取訓練前日に
「お父ちゃん、明日迎えに来てね」って寝る前に言ってたのにね。
ともだちにうっかりそのようなネタで軽口は慎まないといけない。

絶対に言ってはいけない。

むすこを一人のこどもからおとなの人間として扱っていかないといけない、親の心構えだと感じました。


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