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もしも命が描けたら~Twitter・情報公開からチケ取りまで


私は、舞台俳優・田中圭が大好きだ。
直接彼に会えるから…というよこしまな理由だけでなく、舞台の彼は、映像作品とは明らかに違うし、私の乏しい語彙ではとても形容できないくらいとても素敵だ。
私が観たい俳優・田中圭が、そこには全部あった。

なのに、この2年以上、座長は全く舞台をやる気配がなかった。

1年に1回は舞台をやるといってたのに。
もう、やらないのかな…。
まぁ世の中こんな状況だし、売れっ子の彼がわざわざこんな不利な状況でやるとも考えられないしな…。

理屈では分かってるけど、なんだかとても切なくて。
大量に露出しているのに、ずっとどこか物足りなくて、なんだか悲しい気持ちにすらなっていた。
自分でもどうしてそんな気持ちになってるのか、分からないままに。

だから、舞台の話を聞いたときは、本当に嬉しかった。

こうは書いているけれど、実は一抹の…というか、ちょっと不安があった。

おさむさんとタッグを組んだ芸人交換日記は、私にとってはすごく大事な舞台だ。舞台のDVDを観て泣くなんてことが自分の人生にあるとは思わなかった。だから待ちに待った舞台のはずだった。

でも、でも。
2020年に放映された「先生を消す方程式」
あの衝撃が大きすぎて(どういう意味かは想像にお任せしますが)なんだか素直に信じることができなくなっていたのだ…。

ただ、舞台をやるとなれば、どんな内容であろうとも、一度は観に行かねばなるまい。
この発表があった6月はなんとなく第4波がおさまりつつある時期ではあったが、やはり演劇や映画は苦しく、なかなか人が集まらない状況なのは分かっていたし、まして久々に舞台俳優としての彼に会えるとなれば、多少の不安はあれど行かない選択肢はなかった。

ただその場合、問題はチケットが取れるかどうかだった。
まぁチャイメリカの時も半ば強引に(不正に、ではないですよ!!!)チケットを取ったりしたけど、でもすごく大変だったし、東京公演(その時は世田谷パブリックシアター)なんて抽選も先着もかすりもしなかった。
だから今回も、まず「チケット…取れるかなぁ…」という不安が何よりも大きかった。座長に「劇場に足を運んでほしい」と言われても、「いやむしろ足を運ばせてくれ~!」という気持ちでいっぱいだったのです。

さて、今回兵庫公演の会場となる兵庫県立芸術文化センターさんは会員登録すると、無料で毎月いろんな公演のフライヤーを送ってくださいます。
ここには有名な演劇の公演が含まれてることも多く、「ああ、今度こんな人がこんな舞台やるんだ~」って眺めるのをとても楽しみだったりします。(ちなみにチャイメリカの時は本チラシはなかったんですけどね…)

でもこんな状況になってさらに行くことが難しくなり、行けないのにフライヤーばかりいただいてホント申し訳ないなぁって思う気持ちばかり募っておりました。
なので今回、この会場だと知って、もしかしたら貢献できるかも!と思ったのは事実。
そしてさらに、頃合いとしてはちょうどよいし、先行の対象になる可能性が高いから、もしかしたら今回の束にもしも命のフライヤー入ってるかな~?どうかな~?ってドキドキしながら開けてみたんですよね。
そしたら!

もう、めっちゃ嬉しかった…。
フライヤーごときで?と思う方も多いでしょうが、今回は情報公開から公演までの期間が短く、地方在住者がフライヤーを手に入れられる確率はかなり低いと踏んでいたので、まるで宝くじにあたったかのような嬉しさでした。(いやでも肝心のチケットはまだ手に入れてない)

さて、そのフライヤーですが。
実は別件で他県に行った際、観光地はどこにも立ち寄らなかったけれど、ここだけは行ってみたかった。
正直、チケットが取れる保証なんてない(というか取れない可能性が高い)から、せめて見ておきたくて。
そして、あわよくばフライヤーがあればせめてそれだけでも欲しくて…。

ちなみにフライヤーはラックにかかってなかったので、勇気を出して窓口の方にお尋ねしたら、にっこり笑って出してきてくださいました。
もう、天使に見えた…。
ということで手に入れた貴重な1枚。実はもらったときは、兵庫との違いには気づいてませんでした。

そして迎えたFC先行チケット抽選結果発表日。私は当然のように仕事だったし、まぁ半分以上諦めていたので、ドキドキするというよりはむしろすがすがしい気分でいたので、こんな呑気な写真を撮っていたと思われます。

当選発表時間は会社で仕事中だったので、こっそり抜け出して休憩室へ。まぁどう考えても無理、と思いながらメールを見たら、やっぱり「残念ながら…」という見慣れた文字が並んでいて、まぁそうよね私の人生なんてば…とか思っていたら、ん?なんだか見慣れない文字が??


そう。第一希望はダメだったけど(これが昼公演なんですね)第二希望が当選で、このメールが2通繋がってきていたからこんな妙な錯覚に陥る羽目に。

嘘でしょ?ホントに当選?

いざ当選したとなると、今度はログインの仕方をまるっと忘れている事に気づいて半ばパニックになる。
え?ログインできなきゃ支払いできないよね?
ということはこれ、無効になるの?ちょっと待って~(泣)

…もうあの時はホントどうしようかと思いましたけど。
落ち着け、自分。
よ~くメールを見たら、QRコードがついてました。
もう速攻それで支払いしましたよね…。

いつも思うのですが、お金払ったらもうこっちもんだ!って思いません?
あとで何かの間違い…って言われても、いやいや払ったからもうだめですよ!みたいな。
しかしまあ2020~21年の状況では、そういう「悲しい払い戻し」が多発したのが現実だったりするんですけどね…。


もうね~、東京公演のチケットが取れたというだけで、席なんてどうでもよかったです。というか、SSなんでそれなりの席だろうという思惑もありましたし。なにより、座長の演劇に足を運ぶ権利ができた、ということが嬉しくて嬉しくて。しかもそれが東京の劇場。夢みたいな気持ちでした…。

で、調子に乗って大千穐楽のチケットも取ってしまうという。
こちらもいつもありがとうのメ~チケさん。
数日前に突然、先行のお知らせをしてくるのが玉にキズですが、先着というのが何よりよろしいし、たぶん今回もやるだろうなと分かってたのでずっと待ち構えてました。
ただ、豊橋っていまいち行き方が分からなかったんですよね…同じ中部地区なのに、なんかすごく遠い(反対側だから)。
だから、すごく(嘘。ちょっと)悩んでたんです。
でも、大千穐楽だよ?何が違うのかは分からないけど、「大」とつくからには、それはそれで伝説的なものに違いない。
それが先着で取れるかもしれないと言われたら、誰でも飛びつくでしょう??

さて。そして7月6日。
人生初の「骨折」しました。
肘(正確には腕の一番端っこ)を。

ケガして最初に思ったのは「やばい!舞台どうする!?」でしたね。
もう家族も仕事もそっちのけで最初に考えたのが「舞台に行けない!」でした。

最初はただの捻挫かと思っていたけど、翌日になっても腕が動かせず、さすがに周りがおかしいと気づいて、病院に行かされレントゲン撮ったら、折れてました…ぱっきりと。

先生からは「本来なら即手術になる箇所ですが、綺麗にもとにもどってるので、現時点では手術なしでいけるかもしれません。ただしちょっとでもズレたら手術です。」とばっさり言われ、そんな手術なんてしたらしばらく入院とかじゃないの?いつ退院できるの?
これは絶対に、手術なしで治してやる~!と硬く決意を固めたのでした。

これね、前回「残念ながら…」だった昼公演の当選メールだったんです。
正直ダメ元で出してみただけだったので(だってイープラスとか絶対抽選に当たるとは思えない)たいそう驚きましたけど、ということは20日の昼も夜も権利が与えらえたという事で、これは何が何でも絶対に観に行くしかないではないですか!
もう入院だの手術だのしてる場合違う!意地でも気合で治さないと!!

迎えた7月10日。
我らが座長の37回目のBirthday!
そして、兵庫公演のチケ取り!!
当然ながら、腕にはギプスをつけたまま。
PCの前に張り付いて、もう目にもとまらぬ速さでキーボード叩いて、根性でとりましたよ、兵庫のチケット…。
もうこんな鬼気迫る状態になることは、この先一生ないと思われますw

イープラスでとったチケットも発券。
S席だし、正直期待してなかったんですが…まさかの1桁席。
え?Sだよ?後ろの方じゃないの?2階席とか。
まぁ500円しか違わないけど、でも舞台からの距離はかなり近そうだよ?
これ、本当にいいの~?ってか、S席とSS席の違いって、何??

これ、あんまり教えたくないけど…やはり情報は共有したほうがいいと思うので。
もちろんこれは、他のの公演にも使えるライフハックなので、演劇好きな方はぜひチャレンジを。


無事、各地のチケットが取れたので(気づいたら全地区の公演を取っちゃってました…まぁ今回は少なかったからなぁ)、あとは私の骨折を直すのみ。ギプスは論外として、治ってなければ拍手もままならない。
私は半分以上、拍手をするために座長の演劇を観に行く節があるのに、その拍手ができないなんてことがあってはならない!

ということで、ここからは自分のケガを直すことに全力を注ぐことに決めました。かのウィルスはかなり間近に迫ってきていたけれど、それでもまだだいぶ落ち着いていたころでもあり、ケガさえ直せば問題なく行けるもんだと信じていました…この頃までは。





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