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#013_breaktime01

 はてさて、今月の4日から自分史を発信しはじめて、思春期の入口までのことを綴っておりますがいかがでしょうか? 毎回数名の方が『好き♥』をぽちっとしてくださってるので、とても嬉しく思っています。読んでくださるだけでなく『いいね』してくださってありがとうございます。ぽちっとしてくださらなくても、読んでくださってるだけな方もありがとうございます。感謝です!
 さて、幼児期の章を綴っていて、そういえば、リアルな体験を通して感じたことを、詩みたいに文章化してたことがあったことを思い出し、4年前から始めた、はてなブログ『私の暮らしの忘備録』の記事を検索してみたら、下記の内容の詩のような、エッセイのようなものをみつけたので、転記したいと思います。

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『 母さん、僕ここにいるよ!』

小さな男の子が畳の上に転がりながら
母親の顔をじっとみて手足をばたつかせたり
ケラケラわらいながら母親を呼んでいる

始めは小さく穏やかな『お母さん』という声が
少しずつ少しずつ大きくなり

しまいには

「おかぁさん! おかぁーさん!
 おかぁーーーーさーーーーん!」

と母親をまっすぐみて真っ赤な顔で絶叫している。
その母親は何かに凍りつき、その場で茫然とし
我が子の叫び声が聞こえても
どうすることにもできない自分と
そこに身体はあり気持ちがそこになく
目の前の我が子より
自分自身をその場に繋ぎとめておくだけで
精一杯のようにみえた。

遠巻きにその母子をみていた私には
そのお母さんが不憫でたまらなかった
小さな体で母親を呼び続けるあの姿が
未だに忘れられない。

目の前にいるのは
僕の“お母さん”のはずなのに
僕の“お母さん”ではなくて
息をしている母親の身体から
魂が抜けどこかへ行っている
そんな母親を呼び戻すように

____________

お母さん、僕ここにいるよ

お母さんどうしたの?

お母さん ! 僕をみてよ!

ねぇー!おかぁさん!

おかぁーさんてば!

おかぁーーーーさーーん!

ちゃんと僕をみてよーーーー!

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という悲しみがこめられた
母を呼ぶ心の声が聞こえた気がした

そして、その幼子の姿と茫然とたたずむ母親の姿
それぞれが昔の自分と重なってみえた

「ああー、私も私だけを見て欲しかったぁ」
「ああー、私もSだけをみてなかったなぁ」

そんなことに気がついて悲しくて悲しくて泣いた。
子育てをしているのにどっちが親なんだか
正直わからなくなる時もある
それは、私だけではなく
きっとどんな人も体験することが
少なからずあると思う

子どもはいつも真直ぐだ
いつの間にか、その子がまがってしまうのは
観えている景色の中の
大人の心情を映す鏡だからなんだ
自分に嘘をつき
正直に生きれていないのだといった
証でもあるのかもしれない。

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 これは、実際に自分が出先で目の前で起きた出来事が母親の自分や幼児期の自分、そして、我が子の姿が重なったことがシンクロしすぎて、昇華しきれなかったので文章化したものです。もしかしたら、私のことカモ…なんて思われるかもしれませんが…。すみません。でも、第3者の立場になってそういった光景を見た時のシンクロってもうたまらなく切なかった。その当時は、まだ自分自身が立ち直っていく入口くらいで、他人事じゃなくてまず自分を癒してあげなきゃって思っていた時期だったので、精神的なダメージが大きかったワケです。はい。
 アドラー心理学でいう『課題の分離』がむちゃくちゃ下手だったのもあるのと、他者の悲しみが伝染ってしまう体質でもあったので、更に2倍2倍みたいなことになり、激しく泣き崩れた出来事でした。
 でも、この光景をみれたことで、母親や歴代パートナーに『私だけをみていて欲しかった』ということを認めざるをえなくなったのでした。
 今の私なら、ちょっと切なくなるくらいに成長しました。こういったありきたりのような光景は、本人が感情を伴い記憶している場合には、無意識レベルにも刻まれてしまっていくような気がするんですね。それは、その後の成長過程の中で解消されることもあるとは思うのですが…。それこそ、見捨てられたという経験になってしまうことにもなるケースもあるのだろうなぁなんて思う今日この頃です。ということで、今後も章の合間にこうしたネタも交えていきます。後、これまで発信している自分史に関する『感想や質問・疑問』などございましたら、コメントくださると嬉しいデス。
 あと、この場を借りて業務連絡。
 3日に一度のペースで発信することにしておりましたが、体調やその時々の生活状況により日付けを間違うことが多いので、今後の発信は、火・木・土の定期発信することにします。ですので、次回は11月3日火曜日の発信予定です。闇落ちする入口となる思春期時代から青年期間際までの章へ突入デス。

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