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最強の無形資産とは?

前回は、「お金を稼ぐ事とメンタルの安定」について書いてみました。
今回は、私が思う「最強の個人個人資産とは?」についてお伝えします。


講師としてのお仕事

「そらえ」のはじまりで書きましたが、私は2020年に祖父から続いたゴム風船製造メーカーの会社を倒産させ、自身も個人破産をしました。
私の地元の墨田区には、私と同じように会社を継承した2代目・3代目社長が沢山おり、それぞれ様々な事業課題を抱えながらも一生懸命に会社を経営しております。
そして何より日本には中小企業が多く、そのがんばっている経営者たちに、私のように会社倒産・自己破産をせぬよう、私の経験をお伝えする講演業のお仕事もさせて頂いております。

そのきっかけとなったのは2022年、倒産・破産後の2年後になりますが、友人である日経トップリーダーの記者からのお誘いでした。
日経トップリーダーでは「誤算に学ぶ経営者の本音セミナー」(リンクは2022年の当時のもの)と題して、私のような事業で失敗をした経験者から学ぶセミナーがあり、そこに登壇する講師としての依頼でした。

そして、このセミナーの仕組みはとても素晴らしいものでした。
登壇する失敗した経営者の他に、事業再生の専門家、そしてトップリーダーの編集者、会場の聴講者(現役の経営者)を交えて行う、下記のような形になります。

1)経営者の講演(60分)
2)会場からの質疑応答+専門家・関係者・編集部の視点(60分)
3)専門家コメント(30分)
4)経営者を交えながら総括(20分)

私は3ヶ月かけて、自身が経営していた会社の過去の決算書を精査して、特に自身が経営していた11年間の経営判断と結果の数字とを検証しました。
そして、その自身の経営の徹底的に振り返りを元に、60分の講演資料をとことん作り込みました。
また私が実際に経験した破産に至るまでの経緯と、破産の手続きや破産後に待ち受けた様々な事や、当時の心境も赤裸々に伝える内容となりました。


日経トップリーダー「誤算に学ぶ経営者の本音セミナー第6期」チラシ


講演での体験を通して感じたこと

私がリアルな数字と当時の心境と赤裸々に語ったせいか?会場の経営者の方々は食い入るように、本当に真剣に私の話を聞いて下さいました。
そして専門家と編集者の解説、そして聴講者の方々からの質問と私の回答と、3時間近くあった時間はあっという間に経ちました。

私は自社を潰す決断をするにあたり、なるべく早く破産し資産を保全し、迷惑をかける債権者の方たちへ少しでも多く配当をしたいと考えたため、破産という選択肢以外はほとんど検討をしませんでした。
しかし、専門家の方からは他にも様々な選択肢があることを教えて頂き、弁護士だけでなく、事業再生のプロに相談することの大切さを知ることができました。

そして、講演後の懇親会では、聴講者である経営者の方々から「実は私も~」と切実な悩みを打ち明けられたり、「勇気を頂きました!」などの言葉を頂いたりしました。

この体験を通して、私のような経験をした者の使命は、できればしたくないであろう「会社の倒産・自己破産」というこの経験を伝える事だという事が、はっきりと分かりました。


日経トップリーダーで講演した際の写真


講演の後に記事となる

私はコロナのタイミングでの倒産だったり、他の登壇者と違い全ての数字を明らかにした赤裸々な内容だった事もあり、編集部内でもこの登壇の内容を記事にしたいという動きになりました。
ただし迷惑をかけた方がいらっしゃることもあり、私の名前や会社名を匿名にし一部内容を変更した形で、記事が出来上がりました。

ここで当事者である私がこの記事を紹介することによって、匿名の意味をなさなくなってしまいますが、私の使命だと思い勇気を出して公開致します。
また、こちらによって嫌な思いをされる方がいらっしゃるかもしれませんが、どうかご容赦頂けますようお願い申し上げます。

1)売上高が伸びていたのに倒産。某メーカーが破産に至った分岐点
2)社長が語った倒産劇。なぜ一足飛びに「破産」を選んでしまったか?
3)なぜ倒産? 経営者が「しなくていい自己破産」をしてしまう理由
※日経ビジネスオンラインの記事、担当者の了承を得ております。


最強の無形資産とは?

私が経営していた会社の破産と自己破産を通して、わかった事の1つをご紹介したいと思います。
自己破産によって、有形資産「現金、貯蓄、マンション他」を失った私に残ったのは、最強の無形資産である、「ご縁(人脈)」です!


日経トップリーダーで講演した際のスライド

すべての形ある物はいつか無くなりますが、周囲の方々と紡いできた人との繋がりは、不義理をしない限り無くなることはありません。
私は、この様々な方たちに助けられて今ここに生かされているため、私のできる使命を全うしたいと思います。



最後に

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
ここでは、私の想いや活動などを書いていきたいと思います。
シリーズをマガジンにしました。「スキ」して応援よろしくお願いします。

そらえ 齋藤靖之に興味を持ってくださった方は下記を御覧ください。
また、お問い合わせはお気軽にメールにてお願い申し上げます。

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