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(2019.6.28)韓国、ソウルでミュージカルを観るついでに散歩

ドギョムを忘れない【番外編】

個人的には番外でもなんでもなくどちらも自分の身になった経験として価値観の優劣はつけられないのだが、同一日の記録として残しておきたかったので一応こういう見出しにした。

スケジュールとしてはこうだ。

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実にシンプル


私はこういった決まったタスク、ミッション、目的地の間にできた空白に、あてもなく散歩をするのが本当に好きだ。本当に言葉通り“あてもなくさ迷った”ことが何度もあるので、もちろん何かしらあては作っておく。今回私は ①買い食い×漢江×ピクニック ②推しの画像でTマネーカードを作る という憧れを現実にすべく、下調べを始めた。

軽く検索したところ、『どうやらマンウォンドン(望遠洞)には地元感あふれる市場で買い食いができる上に、死ぬほどカフェもあって、漢江沿いの公園も散歩できそう』ということがわかった。当時私は確かコネストあたりの地図アプリをダウンロードしていたが全く使いこなせておらず、「このエリアを歩き回ればたくさんカフェにぶつかるのだろう、どこに入ろうか迷っちゃうだろうな。」くらいに思っていた。地図上にピンが立てられないアプリだったので、ここらで下調べを終了、あとは当日楽しく探そうという魂胆だった。旅に冒険感が多少あった方が楽しい、そう思うじゃないですか。



退勤し、風呂を済ませ、郵送で届いた今思うとぼったくりだったWi-Fiが一番重い荷物、というレベルで身軽なリュックを1つ背負い、終電の少し前に家を出た。晩ご飯は覚えていない。夜食が食べたくなるかもしれないと思ってランチパックかなんかを買っていったかもしれない。あとは少しずつ飲めるウィダーインゼリーかヨーグルトか、そのあたりの何か。羽田のエスカレーターを上がり切って、軽くカーブした冷たくて硬いベンチで新訳 アーサー王物語をうつらうつらとしながら読み進め、少しだけ眠った。どうぞお休み下さいとでもいうかのようにライトダウンされた空港内は、そこらじゅうのベンチで人間がぶっ倒れている。かくいう私は幾度となく目が覚めては、ああしんどいな、と思った。これが“体験”であり、“実感”だ。今まさに自分は“学んでいる”、“これに関してはもうやりたくない” と。

早朝、緊張しながら出国審査をクリアし、搭乗前にまた少し眠った。近くに韓流好きらしきママさんたちが座っていて、きゃぴきゃぴとはしゃいでいた。私よりも若々しく、楽しそうで、つい私は私の未来を想像した。きっとああはなれないだろう。私は誰かといる時はなんとなく粛々としてしまうタイプだ。あと、眠い時は誰がいようと不機嫌になる。

搭乗し、無事離陸できた安心からか即意識を手放した私は、機内食が出たらしいのも全く気づかず熟睡し続けていたようだ。


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起きてこれ。

自分一人で欠航時の払い戻しや再予約などができる気がしなかったので、今回はLCCを避けて航空券を探した。絶対に余裕を持って劇場まで辿り着きたかったし…。一人で飛行機に乗るのも初めてだったから、手を太ももの上で組み、終始祈りながら離着陸に耐えた。慣れてきたらLCCにも挑戦したい。

さて入国審査では入国カードにホテル名の記載がなかったために止められ、パニックに陥った。

「(どうしよう!) No, no ホテル…」

「Go back, today?」

「Yes!!!! Today is back」

↑これは完全に間違ってるだろ!

ソウルは曇り。YouTubeでロビーから地下鉄までの道のりを予習したのでさほど迷わず改札まで行くことができた。Tマネーカードへのチャージもクリア。券売機が日本語対応しているので楽にできる。ケチって鈍行だが小一時間でマンウォンドンまで行けるのでのんびり日記をつけながら列車旅を楽しむ。3年ぶりのソウルだ。目に入る全てのものにそわそわする。いつの間にか3年も経っていた。3年間、一体何をしていたのだろうか? 自分のことなのに一切記憶がない。

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これは…覚えたての韓国語を使いたがるオタクの図では?


続く


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