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ナチス・ドイツ(第三帝国)書籍リスト(※随時更新)

所有している本・読んだ本を備忘録としてリストアップ。
※リストや読んだ感想は随時更新します。

1.ヒトラー伝記(ナチス・ドイツ体制末期/クレープス関連)

ヒトラー・コード(ヘンリケ・エーベルレ著、講談社、2006)
ヒトラーの死の真相を掴みたいと思っているスターリンのために、総統副官だったオットー・ギュンシェとハインツ・リンゲの証言をもとに作れられたもの。
未公開写真32ページ、関連人物400名のリスト付き。読み応えあり。

ベルリン陥落(アントニー・ビーヴァー著、白水社、2002)

ナチ・ドイツの終焉 1944-45(イアン・カーショー著、白水社、2021)

ヒトラー最期の12日間(ヨアヒム・フェスト、岩波書店、2004)
言わずと知れた映画「ヒトラー ~最期の12日間~」のもとになった原作本。

Hitler : The Last Days of The Legend, the Evidence, the Truth(アントン・ヨアヒムスターラー著、2000)

ヒトラー最後の十日間(ゲルハルト・ボルト著、TBS出版、1974)
装甲兵総監兼陸軍参謀総長代理のハインツ・グデーリアンとその次の陸軍参謀総長ハンス・クレープスの伝令将校だった大尉の回想録。
総統地下壕に末期までいたため、当時の空気感やベルリン市街戦の情景がリアル。この回想録をもとに映画化もされている。

In the Bunker with Hitler: The Last Witness Speaks(ベルント・フライターク・フォン・ローリングホーフェン著、2006)
グデーリアンとクレープスの副官だった少佐の回想録。
副官として戦況報告に毎回参加していたため、ヒトラーの側近や軍首脳陣の登場が多い。

私はヒトラーの秘書だった(トラウデル・ユンゲ著、草案社、2002)
ヒトラーの秘書だった女性の回想録。ヒトラーが「上司としての人間」で表現されていて、他にも側近たちの人間味を感じられる日常的なエピソードが多い。映画「ヒトラー ~最期の12日間~」のもとになった。

ヒトラーの最期 ソ連女性通訳の回想(エレーナ・ルジェフスカヤ著、白水社、2011)
クレープスの法医解剖写真を目当てに買った。スターリングラードやベルリン市街戦をソ連側の目線で読める。ソ連側の目線なので、いろいろと表現や解釈の違いがあって面白い。

ナチス第三帝国の崩壊 スターリングラードからベルリンへ(ワーシリ―・チュイコフ著、読売新聞社、1973)
クレープスと1945年4月30日に和平交渉を行ったソ連軍司令官の回想録。クレープスとの交渉のシーンがやけに細かい。


2.国防軍関連

ヒトラーと国防軍(ベイジル・ヘンリー・リデルハート著、原書房、2010)
ドイツ国防軍のルントシュテットやブルメントリットなどの将軍たちの証言、回想をもとにして軍事史研究家の書籍。国防軍の主要な将軍たちのエピソードが面白い。

電撃戦 グデーリアン回想録(ハインツ・グデーリアン著、中央公論新社 、1999)
装甲部隊創立の父グデーリアンの回想録。戦間期のヴァイマール共和国軍が何をしていたのか、WW2の戦場は実際どういうものだったのかすっごく細かくてリアル。軍人に関する解像度がめちゃくちゃ上がる。ただ細すぎて長い。

戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男(大木毅著、角川新書、2020)

漫画 グデーリアンと機甲戦(石原ヒロアキ作・画、大木毅監修、並木書房、2021)
グデーリアンの生涯を漫画で分かりやすく解説。元陸上自衛隊の方が描いたので、戦車に関する記述がめちゃくちゃ詳しい。

狐の足跡 ロンメル将軍の実像(デイヴィッド・アーヴィング著、早川書房、1984)
ロンメルに関するかなり細かい伝記。

「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨(大木毅著、角川新書、2019)

3.党幹部関連

ゲッベルス関連
ゲッベルス メディア時代の政治宣伝(平井正著、中公新書、1994)

ゲッベルスと私 ナチ宣伝相秘書の独白(ブルンヒルデ・ポムゼル、トーレ・ハンゼン著、紀伊國屋書店、2018)

Goebbels: A Biography(ピーター・ロンゲリヒ著、2015)

ローゼンベルク関連
悪魔の日記を追え FBI捜査官とローゼンベルク日記(ロバート・ウィットマン、デイヴィッド・キニー著、柏書房、2017)
ナチス党のイデオローグ、ローゼンベルクの失われた日記を求めて奮闘するFBI捜査官のお話と、ローゼンベルクの発見された日記の分析。ローゼンベルクがメインで取り上げられる日本語訳の本としては初めて?

I knew Hitler(クルト・リューデッケ著、2011)
「長いナイフの夜」事件で追放された初期のナチス党メンバー。ヒトラーから「ローゼンベルクと知り合うように」と言われて以来、ローゼンベルクとは盟友関係にあった。最初は仲良くなかったけど、ページが進むごとに同志って感じになる。

Alfred Rosenberg: Die Tagebücher von 1934 bis 1944. Fischer(ユルゲン・マテウス、フランク・バヨール編、2015)
ローゼンベルクの1934年から1944年までの日記の詳しい分析。

Memoirs(アルフレート・ローゼンベルク著、2019)
ローゼンベルクがニュルンベルク裁判の間、獄中で書いた回想録。

ナチ 本の略奪( アンデシュ・リデル著、国書刊行会、2019)
ナチは美術品の略奪だけでなく、膨大な本(資料)すらも略奪したという話。ローゼンベルクに関する記述がたくさんあると知って購入。ローゼンベルクの思想や行動がわかりやすくまとめられている。


シュペーア関連
ナチス軍需相の証言 アルベルト・シュペーア回想録(アルベルト・シュペーア著、中公文庫、2020)
界隈では夢小説と言われている回想録。党幹部から見た党幹部の率直な感想が読めて良い。

3.その他

ニュルンベルク・インタビュー(レオン・ゴールデンソーン著、河出書房氏新社、2005)
ナチス戦犯を裁いたニュルンベルク裁判中の収容所で、精神科医ゴールデンソーンが被告や証人たちにインタビューしたメモをもとに書いた本。みんなディスりあってて良いね。


ナチス機関誌「女性展望」を読む 女性表象、日常生活、戦時動員(桑原ヒサ子、青弓社、2020)
ローゼンベルクの記述目当てに買った。ナチス・ドイツ時代の女性の生活面や文化面に関する書籍。当時の価値観、生活スタイルなどの解像度が上がる。

ナチスと精神分析官(ジャック・エル=ハイ著、角川マガジン、2015)
ニュルンベルク裁判時に被告人たちを精神分析した精神科医のお話。ゲーリングがメイン。

ニュルンベルク軍事裁判(ジョゼフ・E・パーシコ著、原書房、2015)
ニュルンベルク裁判に関わった裁判官、精神分析官、被告に関する包括的な資料。被告はゲーリングがメインだけど、他の被告のことも結構細かく描写してくれている。シュペーアがめちゃくちゃ打算的に描かれている。

ナチス第三帝国事典(ジェームズ・テーラー、ウォーレン・ショー著、三交社、1993)

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