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リモート面会とビデオ通話

私の母は広島のグループホームに入所しています。このような時代の中、直接会ったのは去年のお正月が最後。会えなくなって早1年経ってしまいました。

写真は今年(2021年)のお正月、「せめて近くに来てくれたら嬉しい」とのことで、ホームの下まで行って手を振った時の写真。母と職員さんが窓から手を振ってくれています。「ロミオとジュリエットみたいじゃね」と(笑)

毎年、冬の1月〜3月あたりは、インフルエンザや感染症対策のため「面会や外泊は控えて」ということになるのですが、昨年は「面会禁止」のお知らせが、しかも非常に存在感のある赤い紙で届きました。やむを得ない社会情勢ですもんね。

さて、全く会えなくなってしまったところで、どうしようということになり、電話の回数を増やしたり、一度あたりの電話の時間も長くしたりしてみましたが、母は病気の後遺症で言葉が上手く喋れないため、電話が長くなるとわかりやすく飽きてしまう…(笑)職員さんたちも工夫をして「リモート面会」にチャレンジして、パソコンのZOOMを使ってお話させてくださったりもしましたが、なにぶん職員さん方もお忙しく、好きな時に、いくらでも話をして、というのも難しい状況です。

思い出してみたら、母がグループホームに入所した18年前、「母に携帯持たせてもいいですか?」と色々と無茶振りする娘(私)は、職員さんにお願いをして、携帯電話を持たせた過去があったことを思い出しました。当時、ホームでも前例が無く、色々と検討してくださった結果「やってみましょう」とのお返事を頂いて、結果的には自由に話が出来るようになってとても良かったのです(当時は母だけでしたが、今では何人かのおばあちゃんが携帯持ちだそう。時代ですね)。そこで今回は「タブレット端末送ればいいんだ♪」と思い立ち、docomoショップへ行き、事情を話して、良さそうなタブレット端末を購入してきました。頂いた直後に給付金で購入したので、すごく有意義な使い方と言えますね(笑)

最初のうちは「なに〜わからない〜」と言って、とりあえず画面に手を振るだけだった母ですが(笑)、今ではすっかり上手にやりとりできるようになりました。生花の活動で生けた花を見せてくれたり、興味のある雑誌を開いて「これが欲しいの」と言ってみたり、私も飼い猫を画面に登場させたりと、あっという間に30分、40分と時間が過ぎてしまいます。言葉で伝えられなくても写真や物が共有できますし、お互いの顔も見れるので、電話よりも格段に満足度が高いです。加えて、母の部屋が散らかっていることも指摘できる、という利点もあります(笑)変な話ですが、毎月、広島に帰っていた頃よりも「会ってる感」はある気がするくらいです(ちなみに私は東京在住)

ビデオ通話のやり方ですが、まずは携帯電話に「今からビデオ通話しますよ」と電話をして、タブレットの前へ移動してもらい、そこからビデオ通話を開始します。最初のうちは「どうやって出るのー?」と職員さんを呼びに行っていた母ですが、今はほぼ自力で通話を取れるようになりました。すごいですね、進化です(笑)

私は30代前半にして思いがけず母の介護を始めることになり、今年で19年目になるようです(もうどれだけ経ったかよくわからない・・しかも年がバレる・・笑)当時は本当に大変で、何とか乗り越えるために、別のブログでですが、たくさん母のことに関する記録を書いてきました。今は有難いことにすっかり落ち着いていて、たいていのことは困らないのですが、母のことを書くのは面白いので、過去のブログをこちらに転載することも含めて、また書き始めてみようかと思っています。

※端末はdocomo「d-tab d-41A」を使用。ホームにWifiは無いので、タブレットが電話番号を持っていて通信できる形にしています。ビデオ通話はLINEアプリを使用しています。


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