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20210823 モノとそれを使うヒトとの間に・・・

部屋の中にある雑誌を積んである一角を見ていたら、10年前のNAVIという雑誌を見つけた。
見つけたNAVIは、まだ二玄社が発行していた頃のモノ。
この雑誌を買い始めたのは、おそらく1991年くらいだったはず。
だから20年間くらい買っていた。

この雑誌には好きな連載がいっぱいあった。
「ちょっと古いクルマ探偵団」、「10年10万キロストーリー」、「エンスー新聞」、「新車○と×」などなど、思い出すだけでも色々出てくる。

その中でも、ロングテストやロングドライブ1000kmテストなどは、よく読んだ。

そういえば、パソコンに興味を持ち始めた頃、「アスキー」という分厚いコンピュータ雑誌もよく読んだ。
はじめて「アスキー」を購入したときは、度肝を抜かれた。
何せ、広告のページが延々と続くのだから。
時代は、NECのPC9800が国内のコンピュータのほとんどだった時代。

クルマやコンピュータといったモノを扱う雑誌は、えてして必ずロングテストのページがあった。
その情報性がとても読んでいて商品を選ぶのに参考になったりした。
一つの製品を使い続けていく中で出てきた問題点、ちょっと不満を持ったことに対しての対処方法。
そうしたことが、ロングテストのページには出ていた。
アスキーのロングテストなどは、PC9800シリーズで何機種も出ていたし、Macも扱っていたりした。
しかも、その使い方というのは趣味に使うのではなく、実際の仕事に必要な業務のツールとして使っていった際にどんな感じになるのかということに重きが置かれていたような印象がある。

ただ新製品だけを紹介するのではなく、実際に商品と付き合ってみてどうかという情報がそこには存在した。

さて、最近そうした情報はどこにあるのだろう?
カーグラフィックは今でもロングテストのページはあるが、昔ほど充実している感じはしない。
暮しの手帖も、昭和の時代の大調査時代は今や出来ない。
もうちょっと薄っぺらい雑誌などは、新製品ばかり。

「そうか」と、ここで気がつく。
自分が欲しい情報は、まさしくロングテストの情報。
一つのモノと長く付き合ったときに出てくる情報が知りたい。
だって、自分が使う商品というのは、一度買ってしまうとそんなに買い換えるモノではないのだから。
持てるモノも限りが有る。
だからこそ、使い続けたときの情報が有って欲しい。
デジタルツールに関しては、それこそライフサイクルがとても短いので、昔に比べるとロングテストというわけにはいかないのかもしれない。
でも、そうした情報がどこかにまとまっていればと思ったりする。

ないのなら、そうした情報をまとめるサイトを作っても良いのかもしれない。
そんな風に思ったりする。

何せ、道具というのは必ず人が使うモノなのだから、そこには某かのストーリーが存在するはずだし、某かの紆余曲折があるはずだから。
そうした情報は、よりヒトの生活を豊かにするものになるのかもしれないと夢想する。

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