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忘れものは自分でなんとかするしかないのだ。

息子の忘れ物と雨の中を猛烈に走った話。

私が学んだことは忘れ物があっても息子はひとりでなんとかしているのだということ。余計なことはしなくていいのだということ。

この一週間、天候が不安定だ。急に激しい雨が降ったり、雨が上がるとすごく暑くなったりする。私は雨具を常に持ち歩いている。

一昨日、下校時に雨がやんでいたからと息子は学校に傘を忘れた。

昨日朝は登校時雨がパラパラ降っていた。息子に傘を持って行くように言ったが「いつもと違う傘は嫌、それに雨降ってないからいいや。」と言うことで傘を持たずに出かけて行った。

その後娘を保育園に送り、一旦自宅に戻り、自分の荷物を取って出かけようとすると急に大雨が降りだした。ザーザー降りを通り越すような激しい雨だった。 おそらく息子たちの分団(集団登校をしている)はまだ学校に着いていないだろうと思われる時間。傘を持っていない息子は、ずぶ濡れかもしれない・・でも誰かに傘に入れてもらっているから大丈夫かもしれない・・。

一瞬迷って時計を見た。家を出る時間まであと5分くらいあったので、急いでジップロックの中に息子の着替え一式と下着とタオルを入れて、自分の鞄を持ち、雨具を着て自転車で小学校に向かった。 大雨の中だったので視界も見えづらく危ないなと思ったが、目指すは小学校。そして、職場。

小学校に着き、気づいたけれど、小学校には雨宿りをするようなところが一切なかった。激しく雨の降る中、ジップロックの袋と自分の鞄を取り出し、全身雨具を着たまま教室へ向かった。 鞄の中に折りたたみの傘もあるのだが、雨に濡れて取り出すことができなかったので、そのままダッシュ。 息子の教室は、校舎の端っこなので、校庭の端から端まで猛ダッシュ。水はけの悪い校舎は雨がだいぶ溜まっていて水たまりの中をずぶずぶ走る感じで不安定。 こういう時は、目的がはっきりしているから、雨にだいぶ濡れても、足元が不安定でも何振り構わず目的に向けて一直線だ。

小学校に入る前に持っていたタオルでひとしきり身体を拭き、教室へ向かう。 全身雨具の人がいきなり教室に入ってきて、皆びっくりしていた。まだチャイムのなる前だったので先生もいなくて子ども達だけの時間。

息子は濡れてもなさそうで、澄ました顔で座っていた。 それを見て「大丈夫だったんだな」とほっとした。

私が来たことに驚いたようだったが、とりあえず、ジップロックの袋を渡す。しかし、息子の反応は「いらない。大丈夫。」だけ。 まあある程度、予想していたことだったので、私はそのまま引き返すことにした。

校舎を出て時計を見ると普段出る時間より10分経過している。仕事に間に合うか微妙な時間。でも雨に濡れた状況で携帯を取り出して職場に電話することもできなかったので、そのまま職場に向かうことにした。

雨の中の自転車は、結構危ないなと思うことも多いので、急ぎながらも普段より気をつけて運転した。

仕事には間に合った。

雨具を脱ぐと上に着ていたTシャツも濡れているし、ズボンも濡れていて、長靴を履いていたけれど靴下もびしょびしょ。 幸い、着替えがロッカーに入っているので、全着替え。 濡れた服は使っていない部屋で扇風機にあて乾かすことにした。

結局、息子は友達に傘に入れてもらったとのこと。 少し濡れたけど大丈夫だったと。 「そのお友達は大丈夫だったの?」と聞いたが、「大丈夫だったよ」と言っていた。

昨日は、午後には雨が上がり暑くなった。 夕方には朝に雨が降っていたとは思えないくらい、いい天気になった。

忘れ物や雨に振り回されたと思っていたが、息子は自分でなんとかしていたし、自分が余計なことをやってしまったのかな、と思った。 私は大丈夫な息子を確認していっただけだったのかなと思った。ただ、それを確認したかっただけだったのかもしれないなと思った。

足りないなら足りないで、ないならないで、その状況は自分でなんとかするしかないのだ。そして実際自分でなんとかしていた。

そしてそれは私が手を差し出さなくてもいいのだなと思った。息子の忘れ物から学んだ話。

今日も天候は不安定そう。
今日は傘を持たせよう。

そして余計な心配はしないようにしよう。

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