空通信vol.125_【姫路の大学生が送る】姫路の魅力発信インタビューVol.35【Torino MUSEUM 中村様】
こんにちは!
インターンの山口です。
今回は昨年の7月にオープンしたばかりの「Torino MUSEUM」の中村様にインタビューさせていただきました!
カタログなどでしか見たことがないものを所有されていて、本当に羨ましく思いました!
トヨタ博物館のように様々な種類の車を多く展示している所はありますが、ヴィンテージカーに特化したミュージアムというのは、日本全国を見てもとても珍しいく、全国から車好きが足を運ぶことも多いそうです。
また、ミュージアムには「Corniche(コーニッシュ)」というカフェダイニングバーも併設しており屋上や店内からは姫路城が一望できる素晴らしいロケーションで、食事やお酒を楽しめます!
中村さんってどんな人?
お名前は、中村 俊根(としね)様。
現在は、「Torino MUSEUM」のオーナーをされており
昨年の7月に「Torino MUSEUM」をオープンされました。
展示されているヴィンテージカーはすべて中村さんが個人所有されているものだそうです!
普段もスーパーカーに乗るの?
計40台ほどのスーパーカーを所有している方は普段どんな車に乗っているのだろうと思い、質問してみました。
普段はスーパーカーではなくクラウンやベンツに乗られているそうですが、特にセンチュリーによく乗られるそう。
理由を伺うと、スーパーカーはあまり乗り心地が良くないものが多いのが理由だそう。その中でも、快適性や壊れにくさ、見た目などトータルして、やはり日本車が1番実用的でいいそうです。
「Torino MUSEUM」を始めようと思ったきっかけ
中村さんは子供の頃から車が好きで、20代の頃からスポーツカーに乗っていらっしゃったそうですが当時は、売っては買うを繰り返していたそうです。すでに売ってしまった中には今でも後悔しているのがあるそうで、
その1つが「ランボルギーニ LM002(通称:チーター)」
プロトタイプは軍用車として開発されたもので300台程度しか生産されていない貴重なものです。
ある時、せっかく希少なものを買ったのに手放してしまうのはもったいないということを感じ、売らずに手元に置いておくようになりました。
しかし、せっかく集めた車も自宅に置き場がなく、放置してしまっては錆びてしまうと感じたので、以前からいつかやりたいと思っていた自動車博物館を所有していた立体駐車場をリノベーションしてオープンさせたそうです。
中村さんのお気に入り
中村さんは海外の市場をネットで見て回るのが趣味だそうで、世界中の在庫をチェックしている中で目に留まったものを買い付けているそうです。
集めたコレクションの中でのお気に入りは
「フェラーリ 288GTO」と「ランボルギーニ ミウラ」
共に生産台数が少なく
特にGTOは国内に正規輸入された限定2台のうちの1台でとても希少なものです。
ちなみに市場価値は、どちらも1台で数億円はくだらないです。
学生には想像もできない金額です、、、
展示している車の魅力
展示しているものは希少なものばかりで多く様々な地域や車種があります。車にも地域によって特徴や魅力が異なり、年次があるものの方が魅力的だそう。
今の車にはないデザインや機械式ならではの音の良さ、特に中村さんはキャブレターという燃料を気化させる部品の、空気の吸入弁の音がいいと感じるそうです。
また、展示されている車は今でも走れる状態を維持している所も他にはない魅力の1つで、時々エンジンをかけて街を走ることもあり、その時は中村さんご自身が運転されるようです。
インタビュー後、見学させていただいたのですが僕自身、車がとても好きなのでここまでいい状態の年代や地域が違うものを見れるとは想像していなかったので、とても興奮してもっと時間をかけて見学したい!と思いました。
コレクションの中にはもうすでに部品がないような年代の車もあり、車なのでもちろん部品が壊れてしまうこともあり、そういう時は代替え品で対応することもあるそう。
中村さん曰く、コレクターにとっては修理することも楽しみの1つで、どのようなものが代替え品として使えるかをメカニックの方と会話することもあるようです。
ですが、年々そういった経験のあるメカニックが少なくなってきていて、ヴィンテージカーを所有・維持するためには自身の経験だけではなく、優秀なメカニックとの出会いも必要と考えていらっしゃいます。
一般人には想像もつかない世界
世界中から車を買っている中村さんには、日本だけでなく世界中から売買のオファーがあり、イタリアやロシアから車を売ってくれないかと来たこともあるそう。
現在は、アメリカから「60年型 キャデラック」を輸入していると最中ということです。
他にも、北陸にある日本自動車博物館にイベントで展示されている
「ランボルギーニ ジャルパ」もイベントが終わる3月13日以降に姫路で展示されるそう。
若い世代の人に伝えたいこと
社会的な車離れは、金銭面やEV化など仕方のない部分もあるがやはり寂しく感じるそう。
しかし、本当にいい車というのはアートのようなもので、乗らなくてもメカニズムや造形など見るだけで感動できるものだとの考えをお持ちで、まずは「車を知って、肌で感じてほしい。そして車の歴史やストーリーを知ることで感動したり、車を好きになってほしい」という思いと、「若い人には、一流品を見極めることのできる感性や感覚をつけて本物を見てわかる人になってほしい、そうすることによって物事の本質に触れ、人生や心が豊かになる」との思いを持っていらっしゃいます。
もちろん、いつかは自身のコレクションを色々な人に渡していくことで、美術品の証明書のような感じで「いつ、誰が、所有していたか」のストーリーが残っていけば嬉しいと考えられているそうです。
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