空通信vol.99_【姫路の大学生が送る】姫路の魅力発信インタビューVol.30【菓茶みきや 春下様】
こんにちは!
インターンの宮下です。
今回は高砂にあるチーズケーキが人気の『菓茶みきや』の春下様にインタビューさせていただきました。
お菓子作りだけでなく、”かぼちゃ””さつまいも””落花生””小豆”お菓子に使える”バターナッツかぼちゃ”なども春下さんが所有されている農園で無農薬によって育てられているそうです。
そんな色々なことを手掛けられている春下さんに農業やお菓子作りへの思いを聞かせていただきたのでぜひご覧ください。
春下さんってどんなひと?
お名前は 春下充代(はるしたみちよ)様です。
現在兵庫県の高砂市にお店を構えられているのですが、高砂高校の出身でまさかの私の先輩でした(笑)
僕も高砂高校出身ということで、「後輩やん!」と言っていただき、高校時代のことで盛り上がってしまいました。
元々は保育園で働かれており、3年ほど経ってからご実家のお店である”肉旨しみきや”に戻られました。
現在は『菓茶みきや』と農園を経営されております。
菓茶みきやについて
お菓子作りのきっかけ
ご実家で販売されているパンを、イベントに出店して並べていたそうなのですが、一緒に並べていたチーズケーキが人気だったのと、ご友人の方に「誕生日ケーキに焼いて!」と頼まれていたこともあり、本格的に販売され始めたそうです。
現在は店頭にもコーナーがあり、販売されています。
写真のように色々な味のチーズケーキがありとても美味しそうでした!
他にはパンや、クッキーなどのお菓子も作られて販売されているそうです。店頭だけでなくオンラインショップもされていますので、遠くの方であったり、お店に行くのが困難な方はオンラインショップを見てみてください。
オンラインショップはこちらです。
またカフェもされており、現在はコロナの関係で席数を限り、ランチのみの営業だそうですが、もし店舗で食べたいという方はぜひ!
ケーキや他のお菓子も店頭にあるので選ぶ楽しみがありますよ!
農園について
農園をされたきっかけケーキを作っていた中で「素材にもこだわりたい!」という春下さんの強い思いから始められたそうです。
それが2017年のことですが、そこから1年が大変なことやその中で学びを得る時間だったのです。
農園を作られてから1年の間に、「農業をする大変さ」と、野菜や果物を作る上で「命が循環していること」に気づきました。
私も祖母が畑をしているのですが、私自身は頼まれた時にしか作業することはないですし、何か知識をつけようと思ったことはないので、
「農業って種植えて、水だけやっとけばいいんでしょ?面白いの?」
と思っていました。
(農業関係者の人に怒られそう。。)
ですがその認識は今回のインタビューでガラリと変わりました。
私の農業の印象の変化
農業では「土」が大事なのだそうです。
種を植えて野菜を育てていくのが農業だと思われている方も多いと思います。
ですが、本当は土を育てていくところから始まるのです。
土を野菜が育てれるようないい土にするために最初豆を植えます。
そこから農業が始まっていくのだそうです。
また「土」は収穫した後にも関係してきます。
Aという野菜の後にはBという野菜を植えることが出来ないということがあるそうです。
農業をされている方には当然の知識なのでしょうが、僕は全然知りませんでした。
そのためすでに来年6月のものまで、今の時点で計画されているそうです。
この計画的に進めていかなければならない経営的な視点は、私はお話を聞きながら僕の農業のイメージから離れたものだったので、とても面白いなと感じました。
自分のおばあちゃんの畑にも、もっと興味を持ってお手伝いでもしようかなと思います。
春下さんの農業での学び
先ほど「命の循環に気づいた」と述べましたが、春下さんは農業をされる中で野菜や果物がずっと循環していることに気づかれました。
どういうことかというと、
1,種をまく
2,育てる
3,収穫する
ここまでが一連の流れだと思われている方も多いと思います。
この認識は”F1種”という種で作られているからこその認識なのです。
ですが、春下さんは”在来種”と呼ばれる作った野菜や果物から取れた種でそのまま同じ野菜や果物を作れる種を使用しています。
そのため、
1,種をまく
2,育てる
3,収穫する
4,種をとる
5,1に戻る
というような循環になっているのです。
また野菜の皮や果物の種であったり、食べない部分も土にまくことによって、他の野菜や果物の栄養になっているそうです。
私もそんなお話を聞かせていただき、本当に循環してるんだと改めて気付かされました。
イベントの取り組み
春下さんが農業をされている時に気づいた「学び」を他の人にも気づいて欲しいという思いから”ありがとうの種 農育学園”という取り組みをされています。
そこでは1年間を通して、種まきから収穫までを体験できます。
その中で「命とはなんなのだろうか」という学びを得て欲しいそうです。
また、藍を育てられたそうで、収穫した際には”染物”などのワークショップをされたとのことでした。
これからも草木染は続けられるそうです。
なので収穫して終わりではなく、その素材を使って「何かをする」というところまでを力入れられているそうです。
春下さんのこれからへの思い
現在のイベントなどの取り組みで色々な人と出会え、コミュニティが広がっているそうで、その人たちが集まれるように古民家を活用した教室やワークショップをしていきたいそうです。
その中でメンバーの人たちがどんどん「あれやりたい」「これやりたい」といった案を出してくれてその取り組みにどんどん支援をしていきたいとのことでした。
本当に面白そうな未来が聞いていて見えてきたので、私もワクワクしてきました。
どんどんこれからも頑張っていただきたいです。
大学生に向けて
「どんどんいろんなことを体験して欲しい」
「体験するために人は生まれてきている。失敗しても、あの体験が生かされると感じる。それがなかったらわからないこともある。だからこそ、その体験が大事。どんどん体験の数を増やすことが大事。」
とのことでした。
この思いはケーキを焼くだけでなく、農業をすることによって気づいたことだったそうです。
私も今はインターンをしており、色々な人と関わることができ自分の視点がどんどん変わってきているなと感じます。
1年前のインターンをする前の自分では、ただ学校に行き、小遣いを稼ぐためにバイトを淡々とこなすだけの面白くない生活だったと思います。
なので春下さんがおっしゃったようにどんどん自分の身を新しい環境に置き、挑戦を繰り返していって欲しいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?