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憑依現象についてどう考えるか:理論と背景編 ―その3―

様々なレベルでのコミュニケーション(情報のやり取り)

ホメオスタシス

物理的な現実世界での意識的コミュニケーションは、全体の割合の3%程度しかありません。

残り97%は、無意識のコミュニケーションです。

例えば気温が上がった場合、自律神経が温度を下げるためにホメオスタシス機能で発汗したり、震えて温度を下げたりします。

暗いとことろに入ると、自律神経の反応で瞳孔の調節が起こったりします。

こうした無意識の身体機能による調節はホメオスタシスと呼ばれ、多くの外界とのコミュニケーションとも呼べ、それは無意識に行われています。

人間は情報的な関数の集まりで、感情や思考、気質、性格といったパラメータは、生まれてから外界とのコミュニケーションで無意識に学習したものです。

例えば、子どもは日本語を学ぼう、と意識的に学習して日本語を話したわけではありません。無意識にいつの間にか、話せるようになっています。

長期間の外的環境とのコミュニケーションで起こる現象

考えてみれば当たり前ですが、つまりそれら―言語、文化、宗教、常識、固定観念など―はもともと「自分」という内部から派生したわけではなく、外部から植え付けられたものです。

そして、殆どすべて、それらは無意識化に学習したものです。

だから私たちは、特定の国と文化に生まれ育つことで、特定の文化、言語、宗教、風習を身に付けます。その結果、特定の肌の色や宗教、文化、国籍に対して、憎んだり好んだり、ひいきしたり差別したり、といった現象が生じているわけです。

この人間の認知や行動様式は、外部から情報が長い時間をかけて、インストールされた結果です。

そしてそれは、プラーナ(生命素粒子)が構成する機能であるので、家族や、民族などの世代間をまたいで連鎖されていく様式(モード)になります。

プラーナ(生命素粒子)は時空間を超越しているからです。

こうして、世代間連鎖は、ウィルスのように受け継がれるプラーナ(生命素粒子)の様式として考えることが出来ます。

短期間のコミュニケーションで起こる現象

長期間ではなく、短期間でインストールされる現象もあります。

例えば映画を見て影響されて、空手を習おうとしたり、映画の俳優に影響されて話し方やしぐさ、ファッションをまねてみたり・・・。それは意識的か無意識的かは別として、

「映画⇔人間」の間でのコミュニケーション(情報のやり取り)の結果としての現象です。

感情的に共鳴したシーンや登場人物の思考や生き方に、波動共鳴し、プラーナ(生命素粒子)が「対称性通信」や「量子のもつれ」を起こし、視聴者にもその様式(考え方、しぐさ、ファッション)が感染した、とも言えます。

また、結婚していない女性に好ましくない恋人が出来るという諺で「虫がつく」というものあります。

それは女性側の何らかのプラーナ(生命素粒子)と、男性側のプラーナが波動共鳴した現象として理解できます。

客観的に見て、好ましくない交際なのでしょうが、お互いにしか分からない波動関数の共鳴現象が起こっているということです。そしてその原因は、二人が誕生する前に出来た、プラーナ(生命素粒子)の作用であるかもしれません。

何故か初見なのに、「初めて会った気がしない」、「懐かしいい感じがする」、といった肯定的なものから、逆に初見なのに必要以上に嫌悪感がする、憎々しい、という自分の人生の過去の記憶からでも説明のつかない感情などもあるかもしれません。

これを過去生からの何らかの因縁と、人間のレベルでは解釈します。

そうして退行催眠や、リーディングなどをすると、数百年前に夫婦だった、とか、戦争で敵同士の関係だった、という「物語(ストーリー)」が語られます。

しかし、それらの物語が実際にあったかどうかはあまり意味のないことです。

勘の良い方ならわかるかもしれませんが、それはプラーナ(生命素粒子)の相互作用の結果として出てきた記憶の物語であって、原因ではありません。

実在するものではないのです。

物理的な証拠として過去生を検証すると実際に、そのような場所や出来事、物証が発見されたという事例もありますが、人間の「脳と心」でそのような解釈とストーリー構築を行ったので、実際に3次元の物理世界にホログラフィーとして誕生した、という解釈だと整合性が保てます。

これはスピリチュアルを信奉している人でも納得のいかない解釈かもしれませんが、現代の認知科学や仏陀の空、非二元の観点から考察すると、理解できる解釈です。

何故なら現実世界は認知科学も釈迦もいうように、「幻想」だからです。

そうすることで、「記憶」を他人に移植できることが技術的に可能な理由が理解できます。

つまり、記憶の移植は、そのような記憶を発生させるプラーナ(生命素粒子)の移植なのです。

そのプラーナの移植の副作用として、記憶と物語が生成されます

これまで考えてきた、そのような出来事(物語)があるから、現在があるという発想とは真逆なのです。

より短期間のコミュニケーションで起こる現象

また、もっと短期間の情報のやり取りとしては、ある場所や部屋に行くと、なんだか嫌な気配がするということはあるかと思います。

夫婦や両親が大喧嘩した後の空間や、職場でパワハラを見かけたとき、教室でいじめがあった場など、何らかの生体情報場に、その情報は刻み込まれます。

都会の喧騒なところに行くことと、神社の静かなところに行くのとでは、受け取る生理反応が異なるのは、身に覚えがあると思います。

刹那に起こる無意識下でのコミュニケーション(情報伝達)

それらは意識しようとすれば出来る情報伝達の一種ですが、意識できないレベルのコミュニケーションも存在します。

例えば「サブリミナル現象」がそうでしょう。

TV画面で、0.3秒以下のコマ割りにコーラの画像を挟むと、その動画を見た集団は何故かコーラを飲む確率が非常に上がるなどです。

これは人工的なサブリミナルですが、天然のサブリミナルが古来から存在している、と考えるのが私は自然かと思います。

天然のサブリミナル(コミュニケーション)

その天然のサブリミナルを知り、体系立てて再現可能にしたものが陰陽師や修道士、僧侶の世界で伝統的に引き継がれていると思われます。

そして、地縛霊や浮遊霊などはそのようなネガティブなサブリミナルによる無意識の情報伝達の一種であると考えられます。

ネットや電車の広告、ワイドショーでは怒りや嫉妬、羨望、などの情動が渦巻いています。それらの情報を受けると、こちらの情動も波動共鳴することは何となく経験的に分かるかもしれません。

その様なメディアでなくても、意識には分からないネガティブな波動アルゴリズムが、特定の場所には張り付いていることが容易に考えられます。

よく心霊現象が頻発するような場所などはそうです。

逆のパターンでは、それは「パワースポット」と言われる場所になるでしょう。

怒り、悲しみ、抑うつ、などといったネガティブな情動を創るアルゴリズムパターンはどれも似通っていて、そのアルゴリズムパターンと続いているエピソード期間に精神科医は診断名を付けていると考えられます。

古来の人々は、それらを憑依現象として認識していたと思われます。

ネガティブな感情にフォーカスすると、ネガティブな感情が生起した物語(ホログラフィー)が見て取れます。そのホログラフィーはプラーナ(生命素粒子)で構成されている、情報です。

そのホログラフィーを解消するためのアルゴリズムも存在し、何となくそれらは愛や喜び、許し、謝罪、といった情動や行為のアルゴリズムで解消できるプログラムと考えられます。

そのようにして人間という生物は情報伝達をして進化成長するという、宇宙的なデザイン(設計)になっていて、そのデザインを認識し、応用できるようになればなるほど、自由度が高くなると考えることが出来ます。

憑依現象は情報的な現象

憑依現象は情報的な現象なので、よくスピリチュアルの憑依現象を否定する例として、飛行機に乗ったら背後霊でいっぱいで飛行機のなかは大混乱だ、と馬鹿にしたような論破が昔はよく見られました。

しかし、憑依している霊は情報体なので、スマホの電話帳に電話番号が何千件、何万件入っていようが物理的な負担には全くならないことと同じです。

しかし、アクセスできる電話番号を持っているかいないかは、物理的な存在である心身には大きな影響力があることは容易に想像できます。

そういうわけで、憑依現象は、情報的な観点で考えると割とすっきり理解できる部分が広がるかと思います。

ネガティブな憑依現象もあれば、天使など高度な叡智と情報を持つポジティブな現象もあることは言うまでもありません。

どのような情報体と情報通信するかは、こちらがどのような波動パターンを持っているかで決まる

いくらパワースポットに行っても心霊現象が頻発するところにいても、何も波動共鳴しない人もいます。

これは、その場と共鳴する「波動方程式」のような関数をその人物が持っていないからです。

その波動方程式は、先ほどにも書いたように、その個人が意識的に生成したものもあるかもしれませんが、受け継がれたプラーナ(生命素粒子)によるものの影響が大きいでしょう。

そのため、「自分がどのような波動関数を持っているのか」ということを知ることが非常に大切になって行きます。

それは情動面では何に心が無条件に引き寄せられるか、どのようなものが非常に得意なのか、といった些細なことに気を付けることから始まります。

その能力や感性はネガティブかポジティブに関わらず、良い悪いはありません。

自身次第で破壊的にも創造的にも発展することが出来ます。

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