体重や食に関するあれこれ2

前回の記事


前回の記事の最初に、「2日に一回くらいは体重計に乗って、0.何kg増えたとか減ったとか気にしている」と書いたが、現在はそれをしていない。
それは、外来で「体重が増えてたことがきっかけで調子が悪くなった」と言ったら、主治医の先生に、お家で体重を測ってはいけない、と言われたからだ。その代わり、週に一回の外来での体重測定が再開になった。つまり、「体重は病院で測って、家では測らない」という生活が始まった。
まだこの生活は始まったばかりだけれど、家で体重計に乗らないようになって、確かに体重計の数字に支配されて苦しくなることは減った気がする。先生は、「体重のことを考えると辛いから、体重のことを考える時間を減らす」って言ってた。

体重のことを考え過ぎて辛くなっていたとき、「食事に気をつけていても減らないし増えるから、もう太ってもいい!」と思って、我慢していた菓子パンやお菓子をたくさん買ったことがあった。でも結局あまり食べないで、お家に在庫が残っている。

摂食障害で入院治療する以前は、いまよりもっと体重が少なくて、痩せていたと思う。いまのように頻繁に体重計に乗っていなかったから、正解に何kgだったかはわからないけれど。でも多分、いまより痩せていたと思う。
だけど、いまより菓子パンやスイーツを我慢することなく、すきなものをすきなだけ食べていた気がする。そして、体重計に乗っていなかったから、いまのように数字に囚われて辛くなることもなかった。あの頃の私は自由だった気がする。
どうしてあの頃はすきなものをすきなだけ食べていたのに太らなかったんだろう…あの頃に戻りたい、と最近はよく思う。最近はコンビニなどで美味しそうなスイーツを見つけても、カロリーと体重が気になって、買うのをやめてしまう。そんなときに、「あの頃に戻りたい」と思う。
でも思えば、あの頃はいまよりも不健康な食生活をしていた。食事は一日2食だった。だから痩せていたんだろう、と思う。入院して3食しっかり食べる習慣がついたいまは、もうあの頃のような食生活には戻れない、と思う。

C病院に摂食障害の治療で入院していたとき、ある看護師さんから言われて、いまでも思い出す言葉がある。
「数字に囚われないでほしい」
この言葉を言ってくれた看護師さんは、自分も昔ダイエットをしていてごはんが食べられなかった時期があって、摂食障害の人のきもちがわかる、と言っていた。でもいまは、なんでも食べている、と言っていた。
私は、体重計の数字ばかり気にして辛くなってしまう。まさに数字に囚われている。
でもいま、「家で体重を測らない」という治療(?)を始めて、すこしだけれど体重計の数字を考える時間を減らすことができていると思う。
摂食障害じゃなくても、誰だってできれば痩せていたいと思うだろう。先生が言うには、摂食障害の原因は「不安」や「自信の無さ」だと言っていた。私は自分に全然自信が無いから、せめて痩せることで自分に自信を持ちたいのかもしれない。

最近は、訪問看護師さんとも体重の話しをよくしている。
訪問看護師さん曰く、「数字は嘘つく」らしい。身体の水分や筋肉、骨などが体重に影響するらしい。
私も、体重を家で測れなくなってからは、体重よりも体型を気にすることが増えた気がする。体重が多少重くても、体型的に痩せて見えればまだ良い、とも思う。

健康的な食事をして、体型が痩せている。
これが理想なんじゃないか、などと思う。
とはいえ、体重計の数字を気にしなくなることも難しいだろう。いまはまだその途中の段階なんだろう、と思いたい。
いつかは私も、だいすきな看護師さんが言ってくれたように、「数字に囚われない」ようになりたい、と思う。体重が多少増えても、「太っちゃった~」なんて笑いながら話せるくらいになれたらいいな、なんて思う。

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